ハイレゾ対応ライブストリーミング『PrimeSeat』をIIJが発表。DSD 5.6MHzで生の臨場感を再現

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株式会社インターネットイニシアティブこと IIJ が、ハイレゾ音質のライブストリーミングサービス「PrimeSeat」を発表しました。12月23日より配信を開始。DSD 5.6MHz などのハイレゾ音源フォーマットを利用し、IIJ いわく「自宅にいながらコンサート会場で聴いているような臨場感」を味わえるとのこと。
  
IIJによると、「DSDによるライブ・ストリーミングサービスの提供は、商用サービスとしては世界初」。IIJはこれまでにも実験段階として複数回、DSDフォーマットを利用した単発のライブストリーミングを実施してきましたが、それを恒常的なサービスとして開始するのが「PrimeSeat」だと言えます。
  
配信のためのプラットフォームは電子楽器メーカーのコルグと共同で開発しました。ユーザーが使う PC /Mac 用の再生ソフト「PrimeSeat」もコルグ製。まだサービスを開始したばかりということもあり、現在のところは毎日21時から23時まで時間を限定しての配信を予定します。

一方、配信プログラムにはオンデマンド型の音源もあります。ただこちらは、記事執筆時点では ネイチャーサウンドアーティスト の ジョー奥田 氏 がバイノーラルマイクを使用してレコーディングしたハワイの環境音「The Big Island」が提供されているのみ。今後のプログラムの充実に期待したいところです。

ハイレゾ再生に必要な DAC 製品は、PrimeSeat の専用サイトにて推奨機器の一覧表を公開中。ただしコルグ以外の製品でも再生できる場合はあるとしています。なおPrimeSeat では DSD 方式のほか PCM 方式でもハイレゾのストリーミングを計画しています。
各プログラムには個別に聴取価格の表示があるものの、現時点ではすべてゼロ円。また、プログラムにあるのはクラシックやブラスバンドによる演奏のほか、H2Aロケット打ち上げ音や各地の環境音をバイノーラル録音したもの、はたまた文学の朗読といった一般的な音楽とは少し離れたものばかり。

IIJ は音楽レーベルなど配信事業者向けにこの配信プラットフォームを提供することを考えているとしているものの、ポピュラー音楽というよりは海外開催のクラシックコンサートを世界中に安定した品質で配信する用途を想定しているようです。

ちなみに、現時点で PrimeSeat サービスに映像配信の予定はありません。にもかかわらず PC /Mac 用の再生ソフトが「視聴用ソフト」となっているのは、IIJ いわく将来的に「4K/8Kテレビの高精細映像に最適な音の提供」を目指しているためとのこと。いつかはわからないものの、自宅で8K映像&ハイレゾサウンドによるライブストリーミングが鑑賞できるようになるかもしれません。