「新・牡丹と薔薇」(東海テレビ、フジテレビ 毎週 月〜金 ひる1時25分〜)12月18日(金)放送。第15話「姉妹を襲う狂気の刃!!」より
脚本:中島丈博 演出:藤木靖之


ぼたんは雷と共に


息子・多摩留(戸塚純貴)が女を殺して自分も焼死という仰天な知らせを聞いて飛んで来た多摩留のお母さん・伊佐子(魏涼子)が、美輪子(逢沢りな)を見て「死んでないじゃない! 」と言うと、 
「ばか野郎! 長女(ぼたん/黛英里佳)があなたたちの息子に殺されたんだ!」と崑一(岡田浩暉)が得意の超大声で一喝。
「へ?(ポカーン)」「どうして!」と伊佐子、大混乱。
このおとぼけがあるのとないのとでは、ドラマの色に大きな違いがありましょう。
でも、確実に悲劇、かなりの悲劇が起ったのであります。
ぼたんが死んでしまいました。合掌。

冒頭、第1話以来の雷ゴロゴロ。弟・多摩留を心配した富貴子の電話からの雷は、彼女が母親(眞澄)を産気づかせた夜を思わせ、不穏感はこれまでの15話中で最高潮に高まりました。
ゴロゴロをBGMに多摩留は、美輪子を殺そうと小日向家に忍び込み、思いがけずぼたんを刺してしまい、そのまま部屋に灯油をまいて火をつけます。
多摩留役の戸塚純貴さんの演技の起爆力はかなりのもので、15話開始から11分ほどで、小日向家は大火事に。

焼け跡から唯一残ったのは、牡丹と薔薇の絵。
崑一は、「ぼたんは生きている。私たちの心のなかに」と感無量。
そして、おなじみの曲「牡丹と薔薇」に乗せて、お葬式のスケッチ。
で、さくっと2年後の春。
サングラスの女が、小日向家跡地にやって来ます。
すぐに正体はわかるけれど、サングラス外すまで、わざとドキドキしながら見るのが楽しい。

じゃじゃーん。
黛英里佳さんのふた役。

ぼたんとまったく違う、さばさばした感じ雰囲気の、富貴子。15話では、さすがに、黛さんがふた役なんだと確信もてたけれど、それまでは半信半疑でした。
ぼたんと誕生日が同じの富貴子。ぼたんの別名である富貴(子)の登場で、
やっぱり「ぼたんは生きて」いたってことになって、ここからがドロドロ昼ドラの本番なんですね。
うーん、ここまでの15話3週間、長かったのか短かったのか、わかんなくなってきた。
(木俣冬)