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 Googleは、国内で2015年下半期に話題になったYouTubeの動画広告を分類し、5つのポイントに沿って紹介した。

 Googleは、国内で2015年下半期に話題になったYouTubeの動画広告を分類し、大きく5つのジャンルに分けて発表した。

●1.視聴者の参加、動画投稿を促すプロモーション

 スマートフォン等の普及により、動画を撮影し共有することのハードルが下がっていることから、多くの広告主が視聴者に動画投稿を促すプロモーションを実施するようになった。

 中でも江崎グリコの「シェアハピダンスコンテスト」という企画では、三代目 J Soul Brothers (小林直己、岩田剛典、登坂広臣)が「シェアハピ!」「ポッキー」の声とともに踊るダンス CM を公開するとともに、一般視聴者から同ダンスを踊る投稿を募集するコンテストも実施。
江崎グリコ「シェアハピダンスコンテスト」デモ動画

 小島よしおなどのタレントが投稿したダンス動画の再生回数が100万回を超えたほか、一般参加者がダンスを練習するために公開されたデモ動画の再生回数も580万回を超えた。動画を視聴するにとどまらず、視聴者の動画投稿を喚起したプロモーションとなった。

●2.YouTubeの新機能を活用したコンテンツ

 YouTubeは2015年春より、360度動画という新機能への対応を開始した。同機能は360度全方位視聴を可能にするもので、特にモバイル、タブレットで視聴すると、デバイス上のスクリーン画面を傾けた方向に映像も傾き、自分の視界と近しい形で映像を見ることができる。この新機能を活用して制作された動画広告は、インタラクティブ性を組み込んだ体験を視聴者に与え、視聴回数を伸ばした。

 同社ではauが公開した「Hello, New World.」warp cube 360°ヴァーチャルトリップムービーや日本コカ・コーラの「ウィンター・ソングボトルキャンペーン」を事例として紹介した。
au「Hello, New World.」warp cube 360°ヴァーチャルトリップムービー

●3.TVCM効果の最大化

 2015年1月から始まったauのTVCM「三太郎シリーズ」の人気は衰えることなく、YouTubeでも多数の動画広告が再生回数を伸ばした。auは「三太郎シリーズ」のCMを開始して以来、11ヶ月間連続でCM総研・銘柄別 CM 好感度ランキング首位を獲得した。
au「三太郎シリーズ」

●4.人気動画の要素を取り入れたコンテンツ制作

 人気YouTuberとのコラボレーション、トレンド動画カテゴリーの応用が上手くいったものも再生回数が伸びる結果となった。例えば、エグスプロージョンが公開した「本能寺の変」は国内で注目を集めたが、NTT 西日本の動画広告、「マイナンバーの変(「本能寺の変」〜マイナンバー ver.〜)」はエグスプロージョンとマイナンバー制度を組み合わせた動画にすることで、再生回数が600万回を超えた。

 また「マジック動画」の動画カテゴリーが話題になったことにあわせ、サントリーはJIM BEAMのプロモーションとして、この要素を上手く取り入れた「マジックローラ by JIM BEAM」を公開し、再生回数を伸ばした。
NTT西日本「マイナンバーの変(「本能寺の変」〜マイナンバー ver.〜)」

●5.尺にとらわれないコンテンツ作り

 「TVCMの尺にとらわれない広告表現が可能」という点は、TrueView動画広告のひとつの特長となっており、通常のTVCM用の素材に加え長尺版をYouTubeに掲載し、多くの視聴者に視聴された動画広告が並んだ。同社では、大塚製薬の「見せてやれ、底力。」やauの三太郎シリーズの「海の声」フルver篇を事例としている。
大塚製薬「見せてやれ、底力。」

 今回、2015年7月1日〜11月15日に投稿された動画の中から、動画の人気(自然に発生した再生回数)とプロモーション(広告から発生した再生回数)に加え、動画広告としての斬新さ、ユニークさなどを考慮して選出している。なお、多くの視聴回数を獲得している動画でも、海外を含むYouTube動画広告出稿の有無、自然動画視聴の比率など、複数の要素によってリストに入っていないものもある。なお、動画の再生回数は2015年12月時点の数値。

MarkeZine編集部[著]