油も動物性と植物性のバランスが重要なのかも

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紅花油(サラダ油)や亜麻仁油はラードよりも肥満になりにくいが、脂肪肝になりやすい――そんなラットを用いた研究結果が、イタリア、フェデリコ2世・ナポリ大学の研究者らによって発表された。

脂肪肝は肝臓に脂肪が蓄積された状態で、心血管系障害や糖尿病のリスクを上昇させることで知られている。

研究者らは、肥満の要因となる高脂肪食でも、含まれている脂質の種類や質によって、影響は異なると推測。8匹のラットを対象に、植物性油脂を摂取した場合と動物性油脂を摂取した場合の違いを検証した。

具体的にはラットを、不飽和脂肪酸が豊富な紅花油か亜麻仁油を含むエサを与えるグループと、飽和脂肪酸が多いラードを含むエサを与えるグループにわけ、2週間後の体組成や健康状態を調査するというもの。エサの配合は脂質58.2%、たんぱく質21.1%、炭水化物20.7%となっている。

その結果、体重そのものには両グループで差がなかったが、体脂肪率や内臓脂肪量は植物性グループのほうが約20%低く、動物性グループの筋肉量が減少傾向にあったのに対し、植物性グループでは変化はなかった。

食事から摂取した脂質をエネルギーに変換する効率も植物性グループのほうが高く、総じて肥満になりにくい状態だったという。

しかし、解剖して確認したところ、植物性グループのラットはすべて脂肪肝となっており、動物性グループでは変化は見られなかった。

今回の研究は油脂の種類による影響の変化を検証したもので、研究者らは「特定の油が脂肪肝の原因となっているかどうかは不明」とコメントしている。

発表は、オープンアクセスの科学誌「Nutrients」オンライン版に、2015年11月16日掲載された。

参考論文
Fat Quality Influences the Obesogenic Effect of High Fat Diets.
DOI: 10.3390/nu7115480. PMID: 26580650

(Aging Style)