とうふ定食(750円)は、冬は温豆腐にできる。豆腐は木綿と絹が選べる

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鉄砲洲という地に60年の豆腐屋

 豆腐店兼食堂の「鉄砲洲 双葉」は八丁堀と新富町の中間にある。鉄砲洲という場所だ。時代小説にでてくる、その地名は徳川幕府が鉄砲の試射を行ったことから付いたもの。

 双葉は半世紀近く前にまず豆腐店として開業した。亡くなった主人が人形町にある豆腐店「双葉」からのれん分けで創業したのである。現在、食堂部門で働いているのは80歳の田中ナカさんと長女の高橋久美子さんのふたりだ。隣にある豆腐部門はナカさんと長男がやっている。

 双葉の営業は午前11時から午後1時までの2時間。メニューは4種類だけだ。日替わり定食(750円)、肉豆腐定食(700円)、生揚げ定食(650円)、とうふ定食(750円)。

 日替わり定食のおかずは曜日によって決まっている。火曜と金曜は和風のマーボー豆腐。水曜は、さば、さんま、いわしの煮つけがおかず。月曜、木曜は豚のしょうが焼き、あるいは豚肉入りの野菜炒めである。毎日、おかずが変わるから、近所にオフィスがある人は便利だろう。

 定食はいずれもボリュームたっぷりだ。肉豆腐は牛肉、焼き豆腐、しらたきを甘辛く煮たもの。生揚げは揚げたての熱々の生揚げ1枚がおかずだ。同店の生揚げは普通の生揚げよりも分厚い。1枚を食べれば、おなかいっぱいになる。わたしがもっとも感心したのはとうふ定食だ。なんと、大きめの豆腐が一丁。夏は冷奴。冬はあたためた温豆腐になる。

 定食には小鉢がふたつは付く。ほうれんそうのお浸し、生揚げの煮つけ、ミニ冷奴もしくは卯の花。また、サイドディッシュにカップ納豆、ひじき煮、卯の花がある。それぞれ50円(納豆)、100円で定食にプラスすることができる。

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