Doctors Me(ドクターズミー)- 髪がスカスカに…? それって「内臓疾患」のせいかもしれません!

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髪が抜ける病気は数多くありますが、内臓の機能不全や低下が原因となって髪がスカスカになったり、抜け毛が起こることがあります。これは髪が栄養不足になることが原因ですが、一体どのようなケースにおいて抜け毛が起こるのでしょうか。

今回は内臓疾患と髪の関係について、医師に解説してもらいましょう。

抜け毛を引き起こす内臓疾患とは?

髪に影響を与える内蔵疾患とは、どのようなものがあるのでしょうか。代表的な病気としては、まずホルモンの異常、膠原病など免疫の異常、そして栄養障害などの場合です。
考えられるケースを一つずつ見ていきましょう。

ケース1:脳下垂体の機能が低下している時

脳下垂体とは、身体の中のホルモンの分泌を司る脳の一部の器官です。なんらかの原因でこの部分から甲状腺や副腎などのホルモンを出す器官への指令が怠ると、各々の器官からのホルモンの分泌が低下して、髪の毛が薄くなることがあります。

主な原因としては脳下垂体にできる腫瘍です。髪の毛が薄くなること以外では、頭痛や視野の一部が欠けて見えなくなることがあります。

ケース2:甲状腺の機能が亢進・低下している時

甲状腺は喉仏の下にある器官です。機能が亢進・低下すると髪の毛が薄くなることがありますが、頻度としては低下する場合の方が多いでしょう。
その他の症状としては、機能が亢進すれば汗をかく、動悸、下痢、体重減少、手のふるえなどで、機能が低下すれば便秘や浮腫、だるい、元気がない、皮膚の乾燥などが起こります。

ケース3:副甲状腺の機能が低下している時

副甲状腺とは甲状腺のすぐ後ろにある米粒大の器官で、身体の中のカルシウムのバランスを司っています。機能が低下すると髪の毛が薄くなりますが、それ以外の症状としては血液中のカルシウムが下がり、手足のこわばりや痙攣などが起きます。機能低下の原因はまだはっきりしていません。

ケース4:副腎の機能が低下している時

副腎は腎臓のすぐ上にある器官で、数種類のホルモンを分泌しています。機能が低下すると髪の毛が薄くなることがありますが、それ以外の症状としては身体の色が黒くなる、だるくなる、元気がない、便秘、体重減少、低血圧などがあります。原因は、免疫の異常であることが多いです。

その他、髪が薄くなる理由とは

そのほか、免疫の異常としては全身性エリテマトーデス、そして過度のダイエットをすると栄養障害が起こり、髪の毛が薄くなることがあります。
女性は生理があるために男性よりも貧血になる可能性が高く、この点でも髪の毛が薄くなることがあります。サプリメントなどで貧血の治療をするだけでなく、身体のどこからか出血している可能性もあるため、胃カメラなどの検査が必要です。

医師からのアドバイス

これらの病気は、いずれも早めの治療が必要になります。どの病気も髪の毛が薄くなる以外の症状がありますが、病気の初期には髪の毛が薄くなるだけの場合もあるので、ほかに何も症状がないからといって必ずしも放置してよいものではありません。ストレスや過労、新しく薬を飲み始めたなどの原因がなく、食生活に問題がなければ、早めに病院を受診してください。

(監修:Doctors Me 医師)