Doctors Me(ドクターズミー)- 痩せ過ぎ女性は要注意! 過度なダイエットは「老化」に繋がる?

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いくらスリムな体がいいとはいえ、痩せすぎは、命の危機にも繋がるほど体には毒。自分の適正体重を知って、無理なく体をシェイプするにはどうすれば良いのでしょうか。

今回は、そんな正しいダイエットについて、医師に伺いました。

“痩せすぎ”の判断目安

標準体重というものをご存知でしょうか?身長から計算してもっとも死亡率が低くなると考えられている体重のこと。これは次の計算方式で算出できます。

身長(m)×身長(m)×22(Kg)

たとえば身長165 cmの人の標準体重は…
1.65×1.65×22=59.895(ほぼ60Kg)

この標準体重から、自身の体重がどのゾーンに該当するのかを判断します。

<正常範囲>
標準体重より、±10%程度

<痩せ方>
標準体重より、10〜20%少ない

<るいそう(痩せすぎ)>
標準体重より、20%以上減少

表面的な体重の増減に惑わされないで!

体重は摂取したエネルギーと消費したエネルギーのバランスで決まります。体は栄養を主に脂肪として蓄え体重に反映されます。気を付けないといけないのは、見かけ上の体重変化です。たとえば水を飲んだ後、体重をすぐにはかると飲む前に比べて飲んだ分だけ体重が増加しますね。

しかしこれは太ったわけでなく消化管や血管内に一時的に水分があるだけでいずれ尿や汗や呼気などで排泄されるものです。痩せたい願望が強い女性などで利尿剤を乱用される方が見えますがこれは実際には痩せておらず一時的な脱水を起こして腎臓に負担をかけているだけです。

食事の摂取量が少なすぎると、様々な弊害が…

食事の摂取量が少ない場合、体は自然と痩せるのを防ごうと代謝の回転速度を弱めて対応することができますが、軽度かつ短期間に限ってできることです。極端に食事の量が少ない場合や長く食事の少ない状態が続きますと対応しきれず体内の脂肪やタンパクを分解してエネルギーに変えようとします。それが脂肪の減少や筋肉の減少、臓器の萎縮などにつながります。皮膚も委縮してしまうので肌つやが悪くもなってしまいます。

またこのような状態では健常な状態ではみられない老廃物が血液中に多くなりますので採血検査で飢餓状態の有無を調べることができます。

栄養失調化で起こる、トラブルいろいろ

私たちの体は栄養をもとに常に同じ状態であるように調節する機能があります。栄養がないとそれらがうまく働かず脳が萎縮してしまって、次のような様々な弊害を引き起こします。

1:精神神経系の機能低下
2:骨がもろくなる、つまり骨粗鬆症
3:免疫力が低下し、各種感染症にかかりやすくなる

痩せすぎは老化に繋がっていた!?

老化の定義は「年をとるにつれて生理機能がおとろえること。時間の経過とともに変化し、特有の性質を失うこと」ですので老化現象とは言えませんが生理機能の低下をきたすという点では同じことが過度なダイエットで起こりうるわけです。

精神的な病が隠れていることも…

過度なダイエットの中には神経性食思不振症といった精神疾患が隠れていることがあります。この中には拒食症や過食(嘔吐)症も含まれます。これらの疾患は非常に難治なこともあり客観的にみて明らかに痩せているのに自分では太って見えるというボディーイメージのゆがみが見られるとされます。そのため、患者さんは痩せるためには必至になります。

こういった場合は精神科などで専門的な治療の下、栄養の補充、考え方のゆがみの改善なども必要です。

医師からのアドバイス

若い女性はダイエットされる方も多いと思いますが何事もやりすぎることは害にもなりかねません。バランスよく適度な量の食事と運動で健康的な体作りを目指していくのが最もよいことと思います。

(監修:Doctors Me 医師)