ミランは20日のセリエA第17節でフロジノーネと対戦する。コッパ・イタリアのサンプドリア戦での勝利で、シニシャ・ミハイロビッチ監督は安堵できた。映画スターウォーズの公開のように、ミランが目を覚ますか問われると、指揮官はこう答えている。

「スターウォーズは見ていない。私が好きなジャンルじゃないんだ。私はむしろハリー・ポッターになりたい。だが、私に魔法の杖はないんだ」

1月のマーケットでの補強が助けになるかもしれない。

「もう1カ月半、2カ月前から、我々は話し合っている。明確なアイディアがあるんだ。様子を見よう。1月のマーケットが簡単でないことは分かっている。ただ買うことに意味はないんだ。選手を獲得するなら、私がチームの役に立つと考える選手ということだよ」

「ミランが夏に8000万ユーロ(約105億3000万円)を投じたのは知っている。だが、その3選手は投じた金額に値することを示しているよ。(アレッシオ・)ロマニョーリは若いにもかかわらず、すでに大黒柱だ。(カルロス・)バッカはチーム得点王であり、(アンドレア・)ベルトラッチはケガこそあったけど、プレーするときはうまくやっている」

「補強をヒットさせるのは簡単じゃない。特にイタリアではね。最も美しいリーグでないことは確かだ。だが、非常に難しいリーグであることは変わらない」

ミハイロビッチ監督はスソ(「彼はジェノアに行った」)とアントニオ・ノチェリーノ(「誰かは出て行かなければいけない。我々は人数が多すぎる」)の移籍を事実上認めている。

フロジノーネ戦については、次のように警戒した。

「彼らは我々と同じ4-4-2で戦っている。勝ち点3を得るためには、個々の勝負で勝つ必要があるね。我々の方が強いが、口でそれを言うだけでは不十分だ。このチームには大きな改善の余地がある。簡単な試合になると思っている者がいるなら、大きな間違いだ。フロジノーネはここまでの勝ち点14のうち、ホームで勝ち点13を挙げている」

「コッパ・イタリアのサンプドリア戦で見せた守備のまとまりとソリッドさを維持し、気迫やパス、シュートの精度を高めることができれば、我々は勝てるはずだ。大事なのは、バカンスのことを考えないことだよ。選手たちにもそう言った。いつものような序盤の緩さは見たくない。それは間違えている。カルピ戦のような姿勢は、明日の試合では見たくない」

「我々はフロジノーネの戦い方を知っている。ロングボールを使ってセカンドボールを追うんだ。我々はバルセロナやバイエルン・ミュンヘンじゃない。技術的により優れているからという理由だけで、勝てると思うことはできないんだ。そういう考えではどこにもいけない」

「ここまでは簡単なシーズンじゃなかった。だが、私は予想していたよ。ヴェローナに勝っていれば、我々は1試合平均勝ち点2というペースだった。昨季ならチャンピオンズリーグ出場権を獲得するのに十分なペースだ。我々は勝たなければいけない試合で引き分けてしまった。だが、ナポリ戦での黒星以降は、バランスを見出したんだ。負けたのは敵地でのユヴェントス戦だけだよ」

「我々は誰も諦めておらず、闘志があることを示してきた。この道を続けなければいけない。グループは団結している。今日も(ナイジェル・)デ・ヨングと(ユライ・)クツカが一緒に練習したことが示している。彼らは明日の試合で出場停止だが、休みを早めることをしなかったんだ。それに、このチームはカウンターだけと言わないでほしい。ホームでのサンプドリア戦ではそうじゃなかったと思うが、我々は4-1と勝っている」

「選手たちにも言ったのだが、我々はチャンスメークでは国内で4位だ。だが、それを生かすという点では11位となる。枠内シュートの数は4位だが、その精度は12位か13位だ。プレーの精度を高める必要がある。パスミスを減らし、前線ではもっと正確に、決定的にならなければいけない。チーム全体が守備では良い仕事をしている。だが、チャンスが訪れたときは、ゴールにつなげることが必要だ」

「ミランはもっと勝ち点を獲得しなければいけなかったと思う。だが、5人のFWのうち、起用できたのが2、3人だった。(ジェレミー・)メネスは昨季16得点だが、今季はまったく出ていない。(エムバイェ・)ニアンは4カ月いなかった。今は彼に何ができ、どんな選手かを目にしているはずだ。(マリオ・)バロテッリは1.5試合しかいなかった」