インテルのロベルト・マンチーニ監督が18日の練習で半月板を痛めた。19日に手術を受け、同日の会見にも足を引きずって姿を見せている。

「この時期、何に最も満足しているか? チームの成長ぶりだ。最も落胆しているのは? 昨日半月板を痛めたことだよ」

インテルは20日、セリエA第17節でラツィオと対戦だ。年内最終戦に勝てば、インテルは3冠を達成したシーズンと同じく、クリスマス前に勝ち点39に達する。

「喜びに沸く一週間だった? 私はまったく心配していない。クリスマスを迎えるが、だからといって我々が集中を切らすことはないと確信している。いずれにしても、ラツィオ戦は難しい試合だ。彼らには順位が示していない価値がある」

マンチーニ監督は、優勝候補が「ユヴェントス、ナポリ、フィオレンティーナ」で変わらないと話している。

「彼らはウチよりも戦力を整えているからだ。誰しもにそれぞれの意見があるけどね。我々はフィアットの『500 XL』? ユーヴェはメルセデスだ。ステーションワゴンだよ」

インテルはラツィオのルーカス・ビリア、アントニオ・カンドレーヴァ、ダニーロ・カタルディを気に入っている。

「ラツィオでいなくなってほしい選手? ビリアは重要な存在だ。(フェリペ・)アンデルソンとカンドレーヴァは違いをつくることができる。だが、私は誰かを外したいとは思わない。サッカーにとって、優れた選手たちがピッチにいるのは良いことだからね」

「1月に何をするか? 今のところは何もないよ。自分たちの選手に問題がなければ、出場機会のために放出を求める選手がいなければ、我々は何もしない。今のところ、そういう選手はいないよ」

もしも今季のスクデットを獲得したら、快挙であり、奇跡だろうか?

「勝つのは決して簡単なことじゃない。だが、我々はそれを問題としていないんだ。我々にはチャンピオンズリーグ出場という別の目標がある。そして3月の時点でどうなっているかを見よう」

「私が考えるのに近いチームになったと感じるか? 我々はまだまだ改善しなければいけない。最初から準備できると、シーズン途中から率いるのとは違うものだ。11月からチームのことを知っていたのはアドバンテージだったけどね。インテルは上位にいなければいけない」

「大きなことを達成するには、チームの周辺ですべてが動かなければいけない。一致しなければいけない。その調和が前進の助けとなり、グループが健全になる。自信につながるんだ。それは大事なことだよ。サポーターもそうだ」

「ユヴェントスは戻ってきた。見事な連勝で失った勝ち点を取り戻した。彼らは戻ってくると言っていたはずだ」

マンチーニ監督は長友佑都に賛辞を送っている。

「彼にはネラッズーロ(青と黒、インテルカラー)の血が流れていると言った? 我々は彼ととてもうまくやっている。素晴らしいプロだ。問題はないと思う。1月に移籍することはない」

マルセロ・ブロゾヴィッチのことも称賛している。

「今の彼はうまくやっている。走っているし、ゴールも決めているね。彼は若い。途中出場でもすぐに試合に入り込み、試合を変えてくれる。自信に満ちており、それを伝えてくれるんだ」

「だが、今はラツィオのことを考えなければいけない。中小クラブに勝つことも、上位になるには大事なことだ。だが、直接対決にも勝たなければいけない」

ボカ・ジュニアーズのジョナタン・カジェリへの関心については、次のように述べた。

「彼はボカの選手だ。一定レベルの選手で、多くの選手同様に、慣れる必要がある。だが、あそこでプレーする選手は、インテルやユヴェントスでやっているようなもので、セリエAへの準備もよりできているだろうね」

最後に、ラツィオ戦のスタメンのうち、マンチーニ監督は5名を明かしている。

「(サミル・)ハンダノビッチ、ミランダ、(ジェイソン・)ムリージョ、(ギャリー・)メデル、ブロゾヴィッチだ」