中国ショックも関係なし! 香港・シンガポールの小口リートは手堅く稼げる
 アジア各地の不動産市場が成長著しいなか、リートにも注目が集まっている。だが中国の株価下落と同時に、不動産バブルは崩壊とも聞かれる。今は買いか?

「アジアのリート市場は、世界経済の影響を受けやすく、振り幅は大きいです。けれど2050年には世界のGDPの約半分がアジア諸国で占めると言われるなど、潜在的成長力は先進国の比ではありません。一直線に成長とは行きませんが、大きな波を描きながらも、さらなる成長を続けるでしょう」

 そう解説するのは「アジア好利回りリート・ファンド」(三井住友アセットマネジメント)ファンドマネージャーの秋山悦朗氏だ。一時的な下落局面はあれど必ず成長へ向かうという。その牽引役は、香港とシンガポールだ。「香港のリートは、主に香港と中国へ投資し、中間所得者層向けのショッピングセンターなどを多く保有しています。今年夏に中国株の大幅下落がありましたが、商業施設型リートの業績はめっぽう良いです。’16 年の分配金利回り5%程度、分配金の成長をドライバーにトータルリターンは約15%が見込めるでしょう」

 今年、若干調整したシンガポールのリート市場だが、来年はこの中国ショックを跳ね返す成長となりそうで「シンガポールリートは、分配利回り7%、トータルリターンでは少なくとも10%程度見込めます。マレーシアやインドネシアなど、アジア各地へもシンガポールを通じてなら投資できることが魅力」という。カントリーリスクも高い新興国不動産なだけに、小口で買えて流動性も高いリートで持つのは賢明な手となりそうだ。

(注)データは2007年1月末〜2015年4月末。リート指数はS&P先進国REIT指数(現地通貨ベース)。2007年1月末を100として指数化。 (出所)FactSetのデータを基に三井住友アセットマネジメント作成