コラボメニューも!Bunkamura ザ・ミュージアムで「英国の夢 ラファエル前派展」

写真拡大

16世紀のルネサンス時代を代表する巨匠・ラファエル。その時代より前の絵画は主題に対して誠実であったとして、19世紀に、ラファエルの時代より前の絵画に回帰しようと声を上げた若き画家たちが、「ラファエル前派」と呼ばれていることを知っていた? そんな新しい絵画の時代をつくろうとした、英国の画家たちの足跡をたどる展覧会が始まる。

2015年12月22日(火)から2016年3月6日(日)まで、渋谷・東急本店横の「Bunkamura ザ・ミュージアム」では、「リバプール国立美術館所蔵 英国の夢 ラファエル前派展」を開催。

「リバプール国立美術館というのはひとつの美術館ではなく、英国・リバプール市内と近郊にある、『レディ・リーヴァー・アート・ギャラリー』、『ウォーカー・アート・ギャラリー』、『サドリー・ハウス』の3館などの総称です。これらの美術館は『ラファエル前派』の作品を多く有していることで、世界的にも有名です」と、広報担当者さん。

今回は日本でも人気の高いミレイやロセッティ、ハントら、ラファエル前派の作品が一堂に会し、さらに彼らに影響を受けた後世の画家の作品65点も並ぶ。“英国の夢”をキーワードに英国美術を浮き彫りにする構成で、日本初公開の作品も多数登場するとか。

写真は、以降の世代にも大きな影響を与えたダンテ・ゲイブリエル・ロセッティの作品「シビラ・パルミフェラ」。神話や文学を背景とした独特の女性像が得意で、「美の偶像」として描かれたこの絵画は、ロマン主義者らしい幻想的な美しさにあふれている。彼は、「ラファエル前派」のリーダー的存在だったとか。

ラファエル前派が活躍した19世紀のリバプールは、産業革命によってさまざまな工業が盛んになり、イギリスでいちばんの港町と言われていたそう。

この時代に、リバプールの中産階級の市民が、同時代に生きる若い画家たちの作品を収集したことから、「リバプール国立美術館」の貴重なコレクションがまとまった形で伝えられているという。

写真の「春(林檎の花咲く頃)」を描いたジョン・エヴァレット・ミレイは、一般向けの風俗画や、ロマンティックな歴史画が得意で、人気も高かったとか。


また、ラファエル前派の第二世代のリーダー的存在であったエドワード・コーリー・バーン=ジョーンズの作品にも注目。日本でも人気が高いジョーンズは、過去の歴史や神話を題材にしたロマンティックな作品が多いのが特徴だそう。

「中世のテンペラ画のような作品『フラジオレットを吹く天使』(写真)のほか、これまで門外不出とされていた高さ3mを超える水彩の大作『スポンサ・デ・リバノ(レバノンの花嫁)』なども展示するので、この機会にぜひご覧ください」(同)


絵画鑑賞を堪能した後には、英国の習慣「アフタヌーンティー」にちなんだ展覧会記念メニューをいただいて。例えば、Bunkamura館内のレストラン「ロビーラウンジ」では、コーヒーまたは紅茶付の「アフタヌーンティーセット」(1600円)が楽しめる。また、渋谷駅に近い「セルリアンタワー東急ホテル」のタワーズバー「ベロビスト」では1日50食限定の「アフタヌーンティー」(3800円)が登場(前日18時までに要予約)。

美しく、バラエティ豊かなラファエル前派の作品を見た後は、英国風のアフタヌーンティーをいただきながら、19世紀のリバプールに生きた若い画家たちに思いを馳せて。

画像上:ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ 《シビラ・パルミフェラ》 1865-70年 油彩・カンヴァス
(C) Courtesy National Museums Liverpool, Lady Lever Art Gallery
画像中:ジョン・エヴァレット・ミレイ 《春(林檎の花咲く頃)》 1859年 油彩・カンヴァス
(C)Courtesy National Museums Liverpool, Lady Lever Art Gallery
画像下:エドワード・コーリー・バーン=ジョーンズ 《フラジオレットを吹く天使》 1878年 水彩、グワッシュ、金彩・紙
(C)Courtesy National Museums Liverpool, Walker Art Gallery