ふたりきりで別れを惜しむ夫婦愛に涙「あさが来た」71話

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朝ドラ「あさが来た」(NHK 月〜土 朝8時〜)12月18日(金)放送。第12週「大阪一のおとうさま」第71話より。原案:古川智映子 脚本:大森美香 演出:西谷真一


71話はこんな話


罪を認めた松造(長塚圭史)は警察に出頭した。
事件が解決したとはいえ炭坑事業の立て直しは難しい。それでも炭坑は絶対手放さないと言い張るあさ(波瑠)に、榮三郎(桐山照史)も折れる。
正吉(近藤正臣)は、子供たちが協力して加野屋をもり立てようとしていることを喜びながら、よの(風吹ジュン)に見守られ息を引き取る。

家族愛 夫婦愛


白岡家の人たちは、ほんと、家族思い。
みんな仲良く協力的なことに嘘はないだろうが、なによりも、正吉を心配させたくないという気持ちも大きい気がした。
新次郎(玉木宏)も、お家を守るのは辛い決断の積み重ね、と実感し、しんどい時こそ人に頼らず自分の足で乗り越えていかないとならないことを、あさから学んだと正吉に話す。
少し変わりつつある新次郎の姿に眼を細める正吉。ああ、いい父子。
孫や子どもたちとお別れをした後は、よのとふたりきりで別れを惜しむというのも、悲しいけれど素敵だった。ああ、いい夫婦。

感動回に水を差すのもなんなのだが、新次郎があさから学んだという人生観は、
実はあさが五代(ディーン・フジオカ)から学んだものであるという皮肉。
あさは、五代の言葉の受け売りを時々しているし、71話では、榮三郎と商売の方針を巡って意見を戦わせている時、いつも五代のシーンで流れる曲がかかっていた。あさが女五代化してきているようだが、新次郎のメンタルは大丈夫か、余計なお世話だが心配だ。

今週気になった山内漆器店とは


12週で気になったのが、67、68回に出て来た山内漆器店。いやに看板が大きくて主張しているので、実在するお店なのか? と気になったが、NHKだから宣伝になるようなことはするはずがないと思い直す。
セットではなくロケなのは確かで、なんとなく雰囲気のある昔の西洋建築のようだけれど、いったいどこで撮ったのだろう? 大阪にこんな場所があるのかな? と思ったら、和歌山マリーナシティのテーマパークの一角だそう。和歌山といえば、はつ(宮崎あおい/崎は大が立)が新天地を求めて旅立った場所。はつは元気だろうか。それはともかく、やっぱり架空の店だった山内漆器店。NHK広報担当様いわく、この店の前は大通りという設定。そして、和歌山マリーナシティのテーマパークは、次週13週、あさが東京に行って、福沢諭吉(武田鉄矢)と出会うシーンのロケでも使用されているそうだ。
(木俣冬)

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