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日も落ちて、冷え込み始めた12月上旬の夕刻、白い息を吐きながら自転車で疾走してきたのは女優・安藤サクラ(29)だった。彼女が飛び込むようにして入って行ったのは、古着などもとりそろえているセレクトショップ。実はこの店で彼女を待っていたのは、夫で俳優の柄本佑(28)だった。

2人が結婚したのは、12年3月。現在は柄本の実家近くにある2階建ての一軒家で生活している。この日安藤は、自宅から4キロも離れた待ち合わせ場所のセレクトショップに向かって、一生懸命自転車を漕いできたのだ。

朝ドラ『あさが来た』では、ヒロインあさ(波瑠)の姉・はつ(宮崎あおい)の夫役・惣兵衛を演じている柄本。実は“愛妻家”だった惣兵衛だが、柄本にとっても安藤は“自慢の妻”だという。蒼井優との雑誌の対談でも、彼はこうノロけていた。

《つきあっている時からだけど、役者としても人としても影響を与え合っていると思うよ。よいエネルギーをもらうし、自分も与えているんだろうなってことを感じながら生活している。いいよ〜!結婚っていいぜ!》

だが現在、柄本は『あさが来た』のために、大阪でのスタジオ撮影や地方ロケなど東京を離れていることも多い。

「サクラさんは佑さんが家にいるときは手料理の腕をふるうので、佑さんは6キロも太ったそうです。いまは東京と大阪でバラバラのことも多いので、サクラさんは寂しそうですよ」(前出・舞台関係者)

本誌が目撃したのは、過密スケジュールの合間のひとときの夫婦デートだったのだ。2人はイルミネーションが輝く表参道を、手を繋いで歩いていた。この日は安藤のショッピングに付き合うことにしていたようだ。

古着が好きだという安藤の行きつけと思われるセレクトショップのほかにも、ブティック、ベーカリー、メガネショップ……といくつかの店に入っていたが、いずれも安藤の“お気に入り”の店だったようだ。

楽しいひとときはあっという間――。自宅に戻らず再び仕事に向かう佑の背中を見送ると、安藤は自転車にまたがり、家路へとついた。ハードな朝ドラ撮影に挑む柄本を支えていたのは、“愛妻との時間”だった。