同僚の大ケガでチームに激震…広州GK「選手全員がショックを受けた」

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 広州恒大は、17日に行われたFIFAクラブワールドカップ準決勝でバルセロナと対戦し、0−3で敗れた。同試合で広州恒大の中国代表DFゾウ・ジェンが左足に大ケガを負う不運に見舞われた。

 ゾウ・ジェンは前半34分、自陣ペナルティエリア内でバルセロナのブラジル代表DFダニエウ・アウヴェスと競り合った際に左足を負傷。足首がありえない方向に曲がってしまい、苦痛の表情を浮かべて倒れこむと、バルセロナのウルグアイ代表FWルイス・スアレスら両チームの選手が急いでメディカルチームを呼びこむ事態となった。同選手は担架で運ばれてピッチを後にし、そのままDFリー・シュエペンと交代した。

 広州恒大を率いるルイス・フェリペ・スコラーリ監督は試合後の会見で、「ゾウ選手は深刻なケガだ」と明言。バルセロナを率いるルイス・エンリケ監督も会見で「負傷した選手がどうなっているか分からないが、早い回復を祈りたい」とコメントした。

 同試合でフル出場し、ケガのシーンを目の当たりにした広州恒大GKリー・シュアイは試合後の取材に応じ、「前半に左サイドバックのゾウ・ジェン選手が大ケガをしたことで選手全員が精神的に大きなショックを受けてしまった」と語り、チームに激震が走ったことを明かすと、「まずは一刻も早くケガが回復することを祈っている」とメッセージを送った。

 だが、同選手はすでに20日に行われるサンフレッチェ広島との3位決定戦に気持ちを切り替えている。「残念ながら3位決定戦に回ることになってしまったが、2013年の大会でも3位決定戦に出場していて、その時はアトレティコ・ミネイロ(ブラジル)に2−3で負けている。今回はチーム一丸となって頑張って、過去の歴史を塗り替える成績を残したい」と意気込んだ。