ストレスと鉄不足は髪に大敵!  20〜30代のうちから始めたい白髪&うねり対策

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最近、髪質が変わってきたと違和感があるなら、要注意。もしかしたら、髪の老化が始まっているのかも。「ストレートヘアだった髪にうねりが出始めたら、老化のサインと認識してください」と、女性専門の頭髪外来で治療を行うAACクリニック銀座院長の浜中聡子さん。そこで、髪の老化対策について教えてもらった。

実は20〜30代でも、女性ホルモンのバランスが乱れると、髪に変化が現れることがあるとか。

「女性ホルモンのバランスは、加齢や出産のほかに、ストレスをため込むことでも乱れやすいものです。自分のキャパシティーの限界まで頑張ってしまう傾向のある人や、完璧主義の人は、特にストレスがたまりやすいので気を付けてください」(同)

「完璧を目指したい!」と思っても、美容と健康を考えるのなら、2割くらい余力を残すように心がけるのがベターなのだとか。また、ストレスを感じたときには、ひとりで悩まないでグチをこぼすなど、自分に合ったストレス対策を見つけて、楽しく過ごせる時間を意識的に作るべき。

「ストレスと白髪の因果関係ははっきりしていませんが、心の疲れがたまると、若くても一時的に白髪が増えてしまうことがあります。ふたたび黒い髪が生えてくることもありますが、一度白髪が生えた毛根からは基本的にはその後も白髪が生える、と考えてください」(同)

そもそも白髪は、髪の色素を作り出す機能が衰えることで発生するもの。これは紫外線から体を守るためのメラニン色素が、加齢に伴って作られなくなることで起こる現象で、根本から治す方法はないのだとか。

「食生活も白髪を生み出す一因と考えられています。銅、亜鉛、鉄分など、髪の色素を合成するうえで欠かせない栄養素が不足すると白髪になりやすいというデータもあります」(同)

予防策としては、銅が含まれるアーモンドや大豆、亜鉛が含まれる鶏肉、鉄分を含む豚肉、ゴマをバランスよく摂るのがおすすめ。ちなみに、白髪を見つけても抜かないほうがいい、って知っていた?

「抜いてもまたすぐに白髪が生えてきますし、無理に抜くと毛根が傷ついて、白髪すらも生えてこなくなって、将来的に薄毛の原因にもなりかねません。染めたほうが頭皮へのダメージは少ないでしょう」(同)

髪の老化は遺伝的な要素も強いというからこそ、生活習慣の中で悪影響を減らすように心がけて。

浜中聡子
医学博士。AACクリニック銀座(中央区銀座)院長。北里大学医学部卒業。米国抗加齢医学会専門医、国際アンチエイジング医学会専門医、米国先端医療学会専門医。心身両面からのケアで「ウェルエイジング」を提唱。著書に『女性のための“頭髪外来”〜髪・からだ・こころに効くトータルセラピー』(扶桑社)などがある。