【引退会見】後輩に思いを託す澤「リオに行って金メダルを取ってもらえるように」

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▽16日に今シーズン限りで現役を引退することを発表したINAC神戸レオネッサのMF澤穂希(37)が17日、東京都内で引退会見に出席した。会見のコメント、質疑応答は以下の通り。

◆MF澤穂希(INAC神戸)

◆質疑応答

――今回の決断で一番悩んだことは

「来年どうしようかなということを、悩んだのはゼロではないです。続ける、続けないということを何度も自問自答繰り返して、体と心に聞いて、やりきった悔いはないという結果が出ました。そういう意味では、そこは悩んだ部分です」

――今回の決断にあたって、ご主人は

「現役続けるならサポートしてくれると言われていました。最終的に決めるのは自分です。主人に伝えてからは、皇后杯でお世話になった人たちへの感謝の気持ちを込めて、澤穂希らしいプレーをして欲しいと言ってもらいました」

――人生の半分以上を過ごしてきたなでしこジャパンは自身にとって

「人生の半分以上はなでしこジャパンでプレーしてきましたので、家族のような存在です」

――長いキャリアを歩んできて、自分自身に声をかけるとすると

「長い間お疲れ様でしたという一言です」

――澤選手に憧れる子供たち、様々なアスリートにメッセージを

「自分が経験したように、悔いのないように、納得いくように選手生活を楽しんで欲しいなと思います」

――ファンやサポーターへ

「ここまで続けられたのはたくさんのファン、応援してくださった方々、家族などたくさんの方に支えられて今の自分があると思っています。本当に長い間サポートしていただいてありがとうございましたと言いたいです」

――これまでのサッカー人生で辛かった瞬間、最高だった瞬間は

「辛かったと言えば、個人的には2004年のアテネ五輪のアジア予選で、北朝鮮に勝たないと五輪に行けないという大事な試合の時に、ヒザのケガをしていて、出場も危ぶまれた時です。心も体も、ストレスで蕁麻疹ができて大変でした」

「2011年のワールドカップ優勝で、日本女子サッカーの歴史を変えた日として、私に取っても日本女子サッカーにとっても忘れられない日です」

――ロンドン五輪では銀メダルで、リオ五輪でリベンジしたかったとの思いは

「全くないです」

――サッカー人生を振り返って一言

「最高のサッカー人生でした」

――冒頭のコメントで言葉が詰まった理由は

「昨日もそうでしたが、引退を発表する時に、チームメートの顔を見たり思い出したりすると、今まで苦しい時を過ごしてきた仲間を思うと胸がいっぱいになりました」

――ライバルと言われているワンバック選手も今日、引退試合を終えたが

「ワンバック選手は昔からの戦友です。引退のタイミングも同じで、何かの縁は感じます」

――以前に満足感を得られた時が引退するときかもしれないと言っていたが、満足感は

「満足というより納得です」

――澤選手の経験を子供たちに伝えるとすれば

「良いときばかりではないですが、サッカーの楽しさ、喜び、仲間と同じ目標に戦う苦しさ、楽しさを一緒に触れ合って伝えいければ良いなと思います」

――今の女子サッカーの現状と今後に必要なことは

「自分自身も経験して思うことは、結果が全てです。2月にはリオ五輪の予選がありますし、大事な大会です。なでしこの選手たちには、リオに行って金メダルを取ってもらえるように、それしかないと思います」

「所属チームのINAC神戸はプロ化という形で、昼から練習させていただいています。そういうチームが多くできることが良いですし、今後の課題だと思います」

――サッカーへの感謝の気持ちは

「サッカーがなければ今の自分はないと思っています。たくさん学んで、今の澤穂希はサッカーがなければ澤穂希ではないです。サッカーに出会えて感謝しています」

――満足より納得を具体的に

「正直に言って、ワールドカップ優勝、準優勝、五輪の銀メダル、日本人が誰も取ったことないバロンドールも取ったので、本当に自分のサッカー人生に納得できました」

――ここまでのサッカー人生で一番の支えは

「一つではないですが仲間です。仲間がいなければサッカーもできないですし、自分を活かしてももらえません。辛い時にみんなが支えてくれて、楽しい時にはみんなで笑う。最高の仲間が近くにいてくれたから頑張れたサッカー人生でした」

――後輩に望むことは

「今後も女子サッカーが、輝きある場所であってほしいと思います。変わらずに、みんなのひたむきさ、一生懸命なところ、そしてしっかり結果も出してほしいと思います」

――これまでも夢を叶えてきたが、次に叶えたい夢は

「今はちょっと現役中なので、今すぐこれとは見つからないです。ただ常に、目標や夢を持ってやってきましたので、引退しても明確な夢や目標を持って頑張りたいと思います」

――これまでサッカーと歩んで来たが、離れて寂しくはないか

「寂しくないといえば嘘にまります。ただ、サッカーで得たものもあり、これからは新しいもの見つけるので大丈夫です」

――復帰することは

「それは本当にないです。悔いなくやりきったサッカー人生でしたので戻ることはないです」

――母親について、決断は母親と話したか、母親に対する感謝の気持ちは

「母に伝えたのは12月に入ってでした。小さい頃から自分の好きなことをダメ、やってはいけないということはなかったです。母からは、寂しい気持ちはあるけれど、長い間お疲れ様と言われました。十分に親孝行できたと思っています」