(写真左から)NTTドコモのプラットフォームビジネス推進部・ビジネス推進パートナーリレーション推進担当課長の酒井さん、同スマートライフビジネス本部金融ビジネス推進部カード営業・利用促進担当課長の横田さん

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NTTドコモが2015年12月1日から始めた「dポイント」は、従来の「ドコモポイント」に代わる共通ポイントだ。最大の変化はドコモの回線契約者以外も利用可能なこと。簡単なウェブ登録でdアカウントを取得すれば、誰でもポイントを貯めて、使うことができる。dポイントは有効期限が長く、獲得した月から起算して48か月後の月末までという特徴がある。たっぷりポイントを貯めたい人に打ってつけだ。

今回のポイントプログラム開始で見逃せないのが、クレジットサービスと一体化した「dカード」の存在だ。以前の「DCMX」は他社カードと比べて手厚いサービスで知られていた。dポイントをサービスに組み込むことで、お得感はさらに高まった。NTTドコモや提携店では会員獲得に向けたキャンペーンを展開している。傍から見て心配になるくらいの大盤振る舞いに、入会や更新、問い合わせを受け付けるカードセンターの電話番号はつながりにくい状態が続いている。

ジワジワ人気を集めているdポイントとdカードについて、NTTドコモのプラットフォームビジネス推進部・ビジネス推進パートナーリレーション推進担当課長の酒井さんと、同スマートライフビジネス本部金融ビジネス推進部カード営業・利用促進担当課長の横田さんに、その魅力について話をうかがった。

dポイントが使えるカードは3種類

――12月から始まったCMには人気モデルの中条あやみさん(18)が出演されています。彼女のような未成年でも気軽に持てて、街中で使える点は魅力ですね。

「dポイントカードは基本となるカードです。若い方から大人の方まで、簡単な手続きでご利用いただけます。クレジット機能の付いたdカードは、呈示によるポイントに加え、決済時に発生するポイントも貯まります。つまり2倍貯まるカードです。電子マネー『iD』の機能も付いており、こちらのご利用でもポイントが貯まります。ポイント・クレジット・電子マネーの三位一体の万能カードです。年会費1万800円の『dカード ゴールド』は様々な特典を用意しています」(酒井さん)

――携帯電話料金で毎月ポイントが貯まるそうですが、付与率はどれくらいですか。

「ソフトバンクのTポイントは0.5%付与ですが、われわれは最低1%からです。dカード ゴールドをご利用の場合は10%を付与いたします。毎月数百ポイントが貯まっていく計算です」(酒井さん)

――dポイントは家族で貯めたりすることもできますか。

「携帯電話料金をご家族でお支払いいただきますと、dポイントも一括でたまります。家族全員でためたポイントを、dトラベルで販売している旅行券と交換するといった使い方もできます。携帯電話料金とひもづいているアカウントとは別に、ローソンやマクドナルドで配布しているdポイントカードを個人登録して、dポイントを"へそくり"のように貯めることもできます」(酒井さん)

――加盟店と特約店の違いについて教えてください。

「店頭でポイントが貯まって、支払いに充当できるのが加盟店です。今ですとマクドナルドやローソンがそれに該当します。来年春以降はイオンシネマやオリックスレンタカー、フィットネスクラブのルネサンス、JALの空港売店でも使えるようになります」(酒井さん)

「特約店は、支払い時にdカードのクレジット決済を使うことで、ポイントが2倍3倍とたまる店を指します。通常の1%のポイント以外に、お店の負担で別にポイントを付けてくれるのです。今だとキャンペーン中なので、ソニーストアのように10%のポイントを付与するところもあります」(酒井さん)

――ドコモとしては加盟店と特約店、どちらを増やしていきたいとお考えですか。

「加盟店の拡大に力を入れていきます。せっかくポイントが貯まっても使える店舗が増えないと、利用する楽しみが伝わりにくいですから。ファストフードやカフェのように消費者の利用頻度が高くて、よく足を運ばれる業態を開拓したいです」(酒井さん)

「16年4月に電力の自由化、17年4月にガスの自由化がそれぞれ始まります。電力会社やガス会社がポイントを使った囲い込みを考えていらっしゃるので、そうしたインフラ企業とも提携を深めていきたいと思っています」(酒井さん)

クーポンもお楽しみの1つ

――ポイント付与以外に魅力的なサービスはありますか。

「ドコモ契約者向けの会員サービスだった『ドコモプレミアクラブ』は、dポイント開始に伴いdポイントクラブに名称を変更して、dアカウントをお持ちなら誰でも入会できるようにしました。ポイント獲得数や契約年数の長さによって4つのステージがありまして、それぞれのステージに応じた各種サービスや割引特典が受けられます」(酒井さん)

「割引の画面を見せて使える『dポイントクラブクーポン』は、会員種別に関係なくご利用いただけます。マクドナルドのメニューが割引になったり、ドトールでコーヒーのSサイズを注文するとMになったり、サンマルクカフェの200円のコーヒーが100円になったりします。去年ベースで年間950万件くらい使われました」(酒井さん)

「会員のランクがブロンズになりますと、映画館やフィットネスクラブ、レジャー施設が優待価格で利用できます。シルバーやゴールドになりますと、毎月10万人が抽選でもらえる『プレミアムクーポン』の対象となります。当たった人はホテル宿泊券や映画チケット、JALのサクララウンジなどが無料で利用できます」(酒井さん)

iDやdカードの賢い活用術とは

――電子マネー「iD」について、知らない人もいると思うので教えてください。

「iDは後払い式の電子マネーで、全国約58万6000か所でご利用いただけます。ほとんどすべてのコンビニに端末が置いてあって、総普及数は国内で1、2を争います。通常は利用分の1%をポイントとして付与していますが、16年3月31日までのキャンペーン期間中は2倍進呈いたします」(dカードminiのお支払は除く)(横田さん)

「あまり知られていないサービスとしては、貯まったdポイントをiD利用分として充当できる『iDキャッシュバック』があります。dカード利用者限定のサービスで、2000ポイントを2000円分のiDキャッシュバックに交換するものです。残額を繰り越せるのも特徴で、例えば1900円分の買い物にiDキャッシュバックを充当すると、あまった100円分は6か月間自動的に繰り越せます」(横田さん)

――dカードは2種類あります。どちらがお勧めですか?

「ゴールドは年会費が1万800円かかるので躊躇(ちゅうちょ)される方もいるかもしれません。しかし『dカード GOLD』は家族カードが1枚無料で作れます。携帯電話料金の10%分がdポイントとして付くので、それだけで年会費分は取り戻せるのではないでしょうか」(横田さん)

「他社のゴールドカードと横並びで比較したとき、一番いいところを全部取っていっています。『ケータイ購入ご優待券』や、3年間10万円分の紛失・盗難・修理に対応した『dカードケータイ補償』、1億円分の『海外旅行保険』、年間300万円の『お買物あんしん保険』――特典を手厚く用意しています。社会人が最初に持つゴールドカードとしてはすごくいいコストパフォーマンスです」(横田さん)

「クレジットのポイントは通常1か月の利用金額を合算して、それに対して1000円につき10ポイント付ける仕組みになっています。しかし購入日の1か月半後くらいにポイントが付くようでは貯めている実感がありません。そこでdポイントやdカードは、売り上げが確定した段階でポイントが付くよう12月から制度を変えました。例えば、家電量販店で10万円の買い物をして、その売上が5日後に反映されると、支払い前に1000ポイントを進呈いたします。こんな話をすると『払っていないのにポイント付けちゃって大丈夫なの?』と心配されますが(笑)」(横田さん)

――ポイントをどんどん貯めて、使ってもらいたいドコモの覚悟が感じられます。

「このカードを持つことによって、街中に飛び出していって、ワクワク楽しくポイントを使っていただくことができます。社長も『日本一ワクワクするポイントを目指します』と言っております。ポイントを貯めたり、使ったりする楽しみを知ってもらうため、加盟店開拓に頑張ります」(酒井さん)