香港、超高層ビル、「足下から見上げた」絶景

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ありふれた香港のビルは、下から見上げると現実を超えて魅力的な景色となる。そのことに気づいたイギリス人写真家は、これまでに300以上の建物を足元からとらえている。彼が出会った、香港ビルの魅惑とそこに隠された真実とは。

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2/19クォーリーベイ「Yick Fat Building」

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3/19クォーリーベイ「Tak Lee Building」

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4/19クォーリーベイ

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5/19北角「Bedford Gardens」

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6/19観塘「Kwun Tong Industrial Center」

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7/19「Yick Cheing Buildings」

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8/19油麻地

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9/19銅鑼湾「Causeway Bay Mansions」

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10/19北角

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11/19石身「Oi Man Estate」

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12/19将軍澳「Beverly Gardens」

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13/19南昌「Fu Cheong Estate」

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14/19クォーリーベイ「Yick Cheong Building」

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15/19九龍「Shek Kip Mei」

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16/19牛頭角「Lotus Gardens」

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17/19クォーリーベイ「Yick Cheong Buildings」

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18/19土瓜湾「Wei Chien Court」

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19/19黄大仙祠「Chuk Yuen Estate」

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南昌「Fu Cheong Estate」

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クォーリーベイ「Yick Fat Building」

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クォーリーベイ「Tak Lee Building」

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クォーリーベイ

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北角「Bedford Gardens」

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観塘「Kwun Tong Industrial Center」

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「Yick Cheing Buildings」

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油麻地

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銅鑼湾「Causeway Bay Mansions」

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北角

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石身「Oi Man Estate」

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将軍澳「Beverly Gardens」

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南昌「Fu Cheong Estate」

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クォーリーベイ「Yick Cheong Building」

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九龍「Shek Kip Mei」

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牛頭角「Lotus Gardens」

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クォーリーベイ「Yick Cheong Buildings」

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土瓜湾「Wei Chien Court」

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黄大仙祠「Chuk Yuen Estate」

香港には、720万人もの人が住んでいる。たった面積1,100平方キロメートルのエリアにだ。

これだけ狭い範囲にたくさんの人々を詰め込むには、建物を上に伸ばすしかない。もっともっと上に。ピーター・スチュワートの「Stacked」シリーズは、そんな高層ビルの目がくらむような姿を写し出している。

香港の街は、奥深い港と1,500以上の高層ビル群による美しいスカイラインで知られている。そのなかでもとりわけ高層なのはオフィスビルだが、一般的な住居用のビルでも高さが75メートル以上あり、地上にいる人々は、コンクリートや鉄、ガラスの隙間から、わずかに空を眺めることしかできないほどである。「一度香港の現実を知れば、建物を上に伸ばすしかないということが本当によくわかりますよ」とスチュワートは言う。

このイギリス人写真家がプロジェクトを開始したのは、2013年に香港を訪れたときのことだ。いまでは彼自身も「わが家」と呼ぶこの街をぶらついていたとき、クォーリーベイの「Yick Cheong Building」(冒頭のギャラリー#14)にたまたま出くわしたのである。この高層ビルは、まるでカラフルな木のブロックを積み上げたかのように、何千ものキューブが積み上がった姿をしている。

スチュワートは写真を撮らずにはいられなかった。「ここ数年、この建物は地元のInstagramユーザーたちにとくに人気の写真スポットになっています」と彼は言う。「わたしがここを通りかかるとほぼ毎回、人々が写真を撮っているのを見かけます。そして同じように、この建物の構造に驚いているのです」

この住居ビルを見たときに彼が思い浮かべたのは、香港の伝説的な城塞・九龍城砦であった。1992年に取り壊されるまで、無断居住者らが暮らしていたその建物では、たった6.4エーカー(約2万6,000平方メートル)の区域に約3万3,000人もの人がいたのである。それからというものスチュワートは、同じように畏敬の念をも抱かせる香港の高層ビルを撮影することにしたのだ。

彼はこれまでに、300以上の住居ビルを撮影している。スチュワートはビルの間に撮影ポイントを見つけ、デジタルカメラを真上に向けるという方法で、彼独自の視点を表現してきた。14mmレンズを使用することで両側に広がるビルのシンメトリーや反復をとらえることができ、視野に歪みを生じさせることで、幻想的な感じさえする写真を撮ることができる。「外から見たら魅力を感じないような普通の建物が、特定の視点から見ると非常に興味深いものになるということに、とても魅力を感じたのです」

スチュワートは、多重露出と複数のシャッタースピードによる撮影を行い、それらをPhotoshopでブレンドするという方法をとっている。これにより、暗いスカイラインに対して窓の明るい光が白飛びすることがなくなるのだ。彼はまた、未来を思わせるような色調を扱っている。スチュアートが「デジタル・フェイク」と呼ぶこうした作品たちは、憂うつでディストピア的な気分を感じさせる。人々がこのような場所で、くつろいだり遊んだりしている様子を想像するのは難しい。

しかしスチュワートによれば、周囲にはカード遊びをしたり太極拳をしたりして、楽しい時間を過ごしている人々がたくさんいるのだという。「それは写真に隠された大きな嘘なんです」とスチュワートは言う。「実際には、これらの場所には生き生きしたコミュニティが存在しているのです」

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