ローマは16日のコッパ・イタリア5回戦で、2部スペツィアにPK戦の末に敗れた。ルディ・ガルシア監督は試合後、『Roma Channel』で、現在の危機について次のように理由を説明している。

「前半はほぼすべてが足りなかった。自信を失った選手たちがいる。我々はまったく相手を抜くことができていない。リスクを冒すことをせず、ただ横か後ろにボールをパスするだけだ。自信を取り戻せるかは自分たち次第だ。誰も助けることはできない。今日のことは教訓としなければ。日曜の試合で勝つことが非常に重要となる。反撃しなければいけない」

問題は戦術なのか、精神面なのかを問われると、ガルシア監督は後者だと答えている。

「我々は3試合無失点だ。だが、何かが足りない。ゴールを奪えていないからだ。今夜は勝つのが普通だったはずだ。だが、我々は失敗してしまった。今はプライドを出さなければいけない。嵐の中でしっかり立たなければいけない。今日の試合で目にしたことは、本当に良くない」

直近での今後について、ガルシア監督のレシピは一つだけだ。

「チャンスが訪れたらそれをつかまなければいけない。ダービーまで我々にあったオオカミのスピリットを取り戻さなければいけない。シュートを打ったときは決めなければいけない。明日、選手たちに話す。彼らの話も聞く。この敗北への言い訳はないがね」

「ナポリ戦では素晴らしい試合をした。あのときは、自分たちが素晴らしいチームであり、トップクラスのチームと渡り合えるという自覚を持つことができたと思った。だが、今日の試合でスペツィアが自信を手にしたのであれば、それは我々の責任でしかない。言い訳はないんだ。セリエBのチーム相手に敗退などあってはならない。だが、私は絶対に屈しない。必要なら、死ぬまでチームをプッシュし続ける」

クラブも同じ考えのようだ。少なくとも今日の時点で解任の恐れはない。ガルシア監督は20日のジェノア戦で失望を払しょくしたいところだ。少なくとも現時点で合宿の予定もない。

ジェームス・パロッタ会長は公式ツイッターで、「今日の試合についてサポーターに謝罪したい。スペツィアにはおめでとう」とコメントしている。

だが、その謝罪はサポーターの怒りを鎮められなかったようだ。クルヴァ・スッドは声明で、次のようなコメントを出している。

「またもクソみたいな醜態なのに、対応なし。パロッタはチャンピオンズリーグで2000万ユーロ(約円)を手に入れたのに、また消えた。スポーツディレクターは自分の心のチームの明日の試合に集中している。選手たちも監督も、いつものように高額サラリーを手にするだろう」

「12月20日のジェノア戦で、クルヴァ・スッドは全スタンドの観客に、来場しないことを呼びかけたい。完全に無視するということだ。負け方というものもある。威厳を持たず、戦うことをせず、汗をかかず、愛情もない。我々の視界からお前たちは消えた。全員に責任がある」