妻の実家近くに新居を構え、食事も妻の実家でとる機会が増える男性も多い

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実家に入り浸る妻と子ども
いつのまにか夫は疎外され……

 実家に行ったきり戻ってこない「実家大好き妻」が増えているらしい。24時間気が抜けない子育て期を乗り切るには、実家の力が必要だ。そこで彼女たちは結婚すると、夫を口説いて実家の近くに新居を構える。出産後は計画通り、実母の助けを借りて育児し、やがて生活拠点そのものを実家に移してしまう。

 毎朝、夫が出かけるとすぐ子どもを連れて実家へ直行する。離乳食をつくるとき、子どもが熱を出したとき、何かと力になってくれるのはやはり実母だ。

 佐藤真奈美さん(仮名・29歳)は「みんなで一緒に昼食、夕食を囲めば手間も減るし節約できますから。ついでにお風呂にも入っていけば水道代も浮きますよね。もはや自宅は夜寝に帰るだけの場所です」と打ち明ける。孫がやってくるようになって、冷え切っていた両親の夫婦仲も復活した。食卓では笑い声が絶えず、父も母も若返ったように見える。

 問題は夫だが、「どうせ夜遅いんだから、お風呂はシャワーですませてもらえば…」「どうせ食べてくるんだろうから、夜食は残り物ですませてもらえば…」という母のアドバイスに従い、あまりかまわないようにしているそうだ。

 マーケティングライターの牛窪恵さんが近著『恋愛しない若者たち』で「親ラブ族」と呼んだ、20〜30代の夫婦ではとくに「仕事帰りの夫に、車で実家に寄らせる親ラブ妻」も少なくないらしい。中には、途中でコンビニに寄り、自分の分の夕食を調達して行く夫もいるという。

 妻の両親と妻、子どもが家族として固い絆で結ばれる一方、夫は疎外され、徐々に“外付け機能”のように扱われるようになる、と牛窪さん。

「お正月などに妻の実家に遊びに行っても、娘や孫が優先され、お婿さんは放置されるパターンが多いです。『年末、持ち帰った仕事を自宅でこなし、あとから行ってみるとおせちはあらかた食いつくされている。残骸をつつきながらわびしくビールを飲んでいます』とぼやく人もいます」(牛窪氏)

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