Doctors Me(ドクターズミー)- 薬剤による脱毛症…!どんな薬でどんな症状がでる?

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髪の毛が抜けたり薄くなっていったりするのは、やっぱりショックなもの。
頭皮をこまめに清潔にしたり、食事に気を付けたり、あるいはストレスを溜めない、血行を良くする、といった工夫ももちろん大切ですが、最近、髪の毛の量が急に減った、という方の中にはほかの病気などで服用している薬が原因になっている場合もあるかもしれません。

今回は薬剤による脱毛症について医師にお話いただきました。

毛髪のサイクルは成長期、退行期、休止期の3つ!

薬剤による脱毛症は、大きく分けて二つのタイプがあります。このタイプを理解するためには、まず毛髪が生えて、伸びて、抜けていくという毛髪のサイクルを理解する必要があります。
このサイクルは3つのステップに分かれ、それぞれ成長期、退行期、休止期と呼ばれています。

成長期は2〜6年程度続くといわれ、毛髪ができて、伸びていく時期です。毛髪の9割程度が成長期にあると考えられています。
退行期は髪を伸ばしていく細胞分裂が衰え、髪が伸びにくくなる時期です。毛髪の1割以内程度がこの時期にあると考えられています。2週間程度続くのが一般的と考えられています。
休止期は、読んで字のごとく、毛髪を成長させる細胞分裂が完全に停止した状態を指します。やはりこの時期にある毛髪も、全体の1割以内と考えられ、3か月くらい続きます。下から新しい毛に押し上げられ、抜けていくことになります。

薬剤の中には、この成長期の毛髪に影響するものと、休止期の毛髪に影響するものがあります。

抗がん剤だけじゃない、多くの薬が毛髪に影響を及ぼす可能性あり!

例えば、成長期にある毛髪に影響を与える薬剤として有名なものに、抗がん剤などがあります。
毛髪を成長させるための細胞分裂を抑制させてしまうので、毛が抜け落ちしまう、というメカニズムです。抗がん剤の種類や投与量、体質などにもよりますが、広い範囲で脱毛が起こることが多いと考えられています。多くは、抗がん剤の投与開始後1週間前後で脱毛が目立つことが多いといわれています。

そして、抗がん剤以外の薬剤で、毛髪に影響を与えるもののほとんどは休止期にある毛髪に影響を与えます。抗がん剤による脱毛ほど急激に起こるものは稀ですが、代表的な薬剤としては、降圧薬や抗うつ剤、循環器系の薬など非常に多岐にわたります。
また、それぞれの薬によって脱毛の起こる頻度なども異なりますので、常用しているお薬があって最近髪が抜けてきた…という方は、処方している医師に薬剤の影響である可能性はないか、確認してみることをお勧めします。

【医師からのアドバイス】

ただ毛髪は、ストレスによる影響も大きいもの。もちろん気にはなりますが、あまり神経質になってしまうとそのこと自体が髪に悪影響を与え、ヘアサイクルを狂わせて薄毛の原因を作ってしまうことがあります。
もちろん、飲んでいる薬は見直したうえで、そちらの確率が低いということであれば、気にしすぎずリラックスして過ごすようにしましょうね。

(監修:Doctors Me医師)