ビタミンDを大量に飲むと治るわけではない

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ビタミンD不足が勃起不全(ED)のリスク因子になっている――そんな研究結果が、米メリーランド州ジョンズ・ホプキンス大学医学部のエリン・ミコス博士らの研究チームによって発表された。

これまでの研究でビタミンD不足が糖尿病や高血圧、心血管疾患のリスク因子であると指摘されてきたが、EDとの関係を示す研究は初めて。

研究は、米保健省が2001〜2004年に実施した「米国全国健康・栄養調査(National Health and Nutrition Examination Survey)」から、20歳以上の健康な男性3486人のデータを抽出。EDのグループ(855人)とEDではないグループ(2631人)に分類し、それぞれの特徴と血中のビタミン濃度を計測した。

その結果、EDのグループは喫煙習慣があり、年齢が高い人が多く、糖尿病の患者数がEDではないグループの約4倍、高血圧の患者数も約2倍となっていた。

また、年齢や疾患、そのほかの条件などを調整し、血中のビタミンD濃度で比較すると、ビタミンD欠乏(20ナノグラム/ミリリットル以下)の人は、そうでない人に比べ、ED発症リスクが1.3倍となっていた。

ただし、欧米は冬季の日照時間の短さから、日本よりもビタミン欠乏とみなす数値が高値に設定されている。国立健康・栄養研究所によると、日本では10 ng/mL以下がビタミンD欠乏状態としており、今回の発表内容が日本人にもそのまま当てはまるかは不明。

発表は米フロリダ州オーランドで2015年11月7〜11日に開催された米国心臓病協会学術集会(AHA2015)でおこなわれた。学会での発表は、学術誌に掲載されるまでは予備的な研究とみなされる。

(Aging Style)