深海探査コンペ「Shell Ocean Discovery XPRIZE」発表。賞金総額8億5000万円、海底を3Dマッピング

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民間による有人弾道宇宙飛行や月面探査など、冒険心で先進技術開発を加速させるコンテストを開催してきた XPRIZE 財団が、新たな コンペティションとしてShell Ocean Discovery XPRIZE を発表しました。

今回の目的は参加各チームがオリジナルの水中探査ロボットを製作し、4000m級の海底を探査するというもの。期間は3年間。賞金は総額700万ドル(約8億5000万円)にのぼります。
Shell Ocean Discovery XPRIZEはシェル石油がメインスポンサーを務め、米海洋大気庁(NOAA)とあわせた賞金は総額700万ドル(約8億5000万円)。

参加するチームはそれぞれ独自に水中探査ロボットを製作し、課題としてその制御性と探査する水深、そして探査のはやさといった設定条件をクリアしつつ、海底の高精度3Dマッピングを実施します。また調査する水深は2段階に分かれており、水深2000mまでをフェイズ1、4000mまでをフェイズ2として実施します。

もっとも高精度な3Dマップを作り、課題をすべてクリアしたチームには優勝賞金として400万ドルが与えられます。また次点チームには100万ドルが贈られ、上位10チームまではマイルストーン賞として100万ドルが分配されます。また米海洋大気庁(NOAA)は、生物学的、科学的、地質学的な新発見をしたチームに対して100万ドルを提供します。



Shell Ocean Discovery XPRIZEへのエントリーには9か月の猶予があります。参加を希望する者は、この間にチームを結成しエントリーを済ませます。コンペ開始後はロボット製作に1年、そして1年半の調査(審査)期間を用意しています。

深海の探査は高い水圧などからかなり危険を伴う反面、これまで誰も知らなかった貴重な調査結果をもたらす可能性もあります。また最大の課題となる海底の3Dマッピングには、使い古されたソナーに代わる革新的技術の開発にも期待したいところです。

ちなみに、XPRIZEといえばロボットによる月面探査を目標とするGoogle Lunar XPRIZE が大詰めに近づいています。現在は16チームが競っており、日本からはチームハクトが孤軍奮闘中。最新の情報では2017年後半に米Astroboticチーム、チリAngelicvMチームとともに SpaceX Falcon 9 ロケットに相乗りし、月面探査ローバーを月へと送り込む予定となっています。