長らく低迷が続いていた外国株相場だが、10月は米国株、中国株、東南アジア株がいずれも上昇。年末に向けてさらなる上昇相場が続く気配も漂ってきた。今月も外国株の行方を探るうえで役立つ情報をお届けします!

中国の利下げと
欧州の緩和への期待で
軒並み上昇

10月の外国株相場は、米国のNYダウ工業株30種が8・5%高、中国の上海総合指数が10・8%高など、世界的に全面高となった。
ECB(欧州中央銀行)のドラギ総裁が追加の金融緩和を示唆し、中国人民銀行(中央銀行)が利下げを実施するなど、世界的な緩和マネーの拡大とともにリスクオンの機運が高まったことが大きな要因といえそうだ。
10月28日に発表された米国のFOMC(連邦公開市場委員会)の声明では、12月の次回会合において「利上げが適切かどうか判断する」との文言が盛り込まれ、米国が年内に利上げする可能性は残された。教科書的には、利上げは株安につながるとされているが、今回は株式市場の勢いに大きく悪影響を及ぼすことはなかった。
NYダウは9月末の1万6284ドルから10月末には1万7663ドルまで上昇し、1万8000ドル台の回復も視野に入り始めている。
一方、上海総合指数は、1週間の国慶節(中国の建国記念日)連休を経て株式取引が再開した10月8日に約3%上昇。12日に中国人民銀行が「株価の調整はほぼ終了した」との認識を示したことなども支援材料となって、おおむね一本調子に上昇した。
中国政府が19日に発表した今年7〜9月のGDP(国内総生産)成長率は、前年同期比6・9%と前期の7%から鈍化したものの、すでにマーケットでは織り込み済みの材料であり、相場の勢いを鈍らせることはなかった。
東南アジア株も軒並み上昇。なかでも9月1日に外国人持ち株比率の上限撤廃が決定されたベトナム株は、好調な企業業績も相まってVN指数が8%高となった。インドネシアのジャカルタ総合指数は5・5%高、タイのSET指数は3・3%高、フィリピン総合指数は3・5%高だった。

※この記事は「ネットマネー2016年1月号」に掲載されたものです。