U-22日本代表 0-0 U-22ウズベキスタン戦/前半の日本のフォーメーション

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「本番を想定して、ウズベキスタン戦では絞り込んで戦います」
 
 手倉森誠監督が2日前に宣言したとおり、テストの意味合いが濃かった10日のU-22イエメン代表戦とは打って変わって、U-22ウズベキスタン代表戦のスタメンは、本番でのレギュラーを思わせるような顔ぶれだった。
 
 ただし、前線に関しては、見慣れないペアが並んだ。
 
 鈴木武蔵とオナイウ阿道。これまで一度も2トップを組んだことのないふたりだった。
「身体能力の高いふたりを組ませたら、どうなるのか。彼らを行かせて、後ろもグッと押し上げるのか、それとも後ろはブロックを組んで、彼らを行かせては帰ってこさせるのか、メリハリが付くんじゃないかと思っている」
 
 試合前日、指揮官はそう言って、ふたりの起用を宣言していた。そこには、得点力不足解消への願いが込められていた。
 
 前半は狙いどおり鈴木とオナイウにシンプルにボールを入れ、ウズベキスタン陣内に押し込んでいく。なかでもゴールへの強い意欲を見せたのは、右サイドハーフの矢島慎也だった。前半の決定機の多くは彼がフィニッシュへと持ち込んだもの。
 
 ところが、シュートはことごとくゴールの枠を捉えられない。いや、矢島だけでなく、中島翔哉のシュートも、遠藤航のミドルもバーの上を越えていった。
 
 後半、日本は室屋成と荒野拓馬を送り出し、中島をトップ下に入れた4-2-3-1に変更。「(前半とは変えて)下でつないでコンビネーションで崩していく狙いがあった」と遠藤は明かしたが、46分の鈴木のシュートはバーを越え、64分、左サイドからの矢島の右足のシュートはポストを直撃。
 
「これでも入らないか、これでも入らないか、ということで必要以上にメンバーを代えることになった」と手倉森監督が嘆いたように、その後、鎌田大地、前田直輝、関根貴大と攻撃のカードを次々と投入したが、ゴールは依然として遠いまま。次第に運動量が落ちた日本はウズベキスタンの反撃を許し、無失点に抑えたもののイエメン戦に続くスコアレスドローで終わった。
 
 収穫を挙げるなら、ウズベキスタンの時間帯となったゲーム終盤を含め、全体を通して決定的なピンチを招かず、しっかりと防いだことだ。岩波拓也を中心としたディフェンスラインは隙を与えず、チーム全体を見渡しても、球際での競り合いで簡単に破れることはなかった。「守備陣から声が出るようになって、自分たちの狙いどおりにボールを奪えるようになってきた」と矢島が振り返ったように、イエメン戦も含めて守備の安定が光った。
 
 守備は合格、しかし、攻撃は……。
 
 クラブワールドカップに出場中のため、今回招集できなかった浅野拓磨、所属クラブと最終予選への招集に関して交渉中の久保裕也、南野拓実の3人の合流を待って、攻撃陣の組み合わせは、最終予選が開幕するぎりぎりまで模索することになりそうだ。

取材・文:飯尾篤史(サッカーライター)