立ち上がった時やお風呂上りなどにクラッとする立ちくらみ。貧血気味の人に多い症状ですが、正確には「起立性低血圧症」と言います。一過性のものから思わぬ病気が原因の場合もあり、見過ごせない症状のひとつです。立ちくらみが気になるかたは別の病気の可能性がないかも気にしてみましょう。

起立性低血圧とはどんな症状?

人間の体内に巡っている血液。血液は血管の中を流れていますが、どんな体位や状況でも常に一定の量が必要な場所に運ばれるように血管内で調整されています。これを血圧と言い、自律神経や内分泌系の働きで調整しています。起立性低血圧症はその名の通り、起立(立ち上がった)時に血圧が下がって脳(頭部)に血液を送れなくなり、一時的な脳の虚血状態が起こるために立ちくらみが発生するのです。通常は、立ち上がった際に重力で下がろうとする血液を押し上げるべきところを、うまく調整ができずにいるのですね。起立時に起こるので、普段低血圧ではない人でも症状が現れます。

症状が常に起こるとつらい

起立性低血圧症は、血液のポンプの役割をする心臓が弱い人や、血圧を管理している自律神経や内分泌系の働きが良くない人、血の巡り自体が悪い貧血の人に多くみられる症状です。一時的な貧血状態や水分不足などが原因の場合には一過性のものとして、転倒やケガに気をつければ良いのです。しかし他の原因で常に起立性低血圧症が起こる場合は、朝起きられない・ベッドやソファから立ち上がるのに時間がかかる・起き上がってからしばらくは脳の働きが不十分・常に体がだるい……など、日常生活を送ることが困難に感じることもあります。
特に自律神経の働きに異常が出やすい子供や女性、お年寄りに現れることが多く、本人は自分の体を自由に動かすことができないのでつらいのですが、周りに理解してもらえずに苦しんでいる人も多いのです。

自律神経由来の立ちくらみは改善はできるの?

心臓や脳に病気がなく、自律神経の働きが原因と思われる場合は、神経内科などを受診してみてください。自律神経を正常にするための投薬やサプリメントを処方してもらえることもあります。
基本的には急な血圧の低下が直接の原因ですから、ベッドから出るときや立ち上がる時には動作をゆっくりにし、急に立ち上がるのを避ける、寝るときには頭(上半身)を少し高めにすることを心がけてみましょう。


writer:しゃけごはん