ミランは13日のセリエA第16節で、最下位ヴェローナをホームに迎える。当然、目標は勝利のみだ。シルヴィオ・ベルルスコーニ名誉会長はそれ以上も求めているだろう。例えば、美しいプレーをして勝つことだ。前節カルピ戦でスコアレスドローだったミランにとっては、シニシャ・ミハイロビッチ監督の周辺に漂う「不思議な空気」を少し払拭するための一戦となる。指揮官はこう述べた。

「ミランには目標がある。ナポリ戦からの8試合での勝ち点は4位に値するんだ。失点数も3位だし、得点数も5位。負けたのはユヴェントス戦だけだ。もちろん、もっとうまくやれないということではない。FWはもっと積極性や決定力が必要だ。だが、明日の試合に勝てば、我々は8試合で勝ち点19となる。1試合平均勝ち点2はチャンピオンズリーグ出場権獲得ペースだ。少なくとも前半戦が終わるまではこのペースを保ちたい」

「我々はスタートに失敗しただけだよ。すべての試合が裁判のようにされることがなければ、もう少しだけ簡単だったはずだしね。確かにカルピ戦では自分たちのせいで勝ち点2を落とした。これを繰り返してはいけない。明日は正しい姿勢でなければいけないし、それがあれば勝つのは簡単になるだろう。自分たちが間違えることはないと知っている」

「サンプドリア戦とカルピ戦はメンバーが同じだったが、勝ち点が同じではなかった。フォーメーションやメンバーではなく、意識の問題ということだ。すべての試合が重要だということをチームに分からせなければいけない私の責任だね。サポーターから抗議されることが多いのは残念だ。だが、意見を変えるには良いプレーをして勝つしかないと知っている」


ベルルスコーニ名誉会長は11日にミラネッロを訪れ、ミハイロビッチ監督と再会した。

「驚いた人もいるのかもしれないが、私にとっては驚きではない。常に彼とは良い関係だからね。彼と個人的な直接のコンタクトがあるのはうれしい。電話ではいつも話しているがね。彼は我々と一緒で勝てばもっと幸せになる。(アドリアーノ・)ガッリアーニ代表取締役が、全員自分は安泰だと考えず、戦わなければいけないと言ったのも正しい。全員にそれぞれの役割に応じた責任があるんだ。会長とはミランやマーケットについて話した」

リッカルド・モントリーヴォはベルルスコーニ名誉会長について、こう述べている。

「グラウンダーの短いボールをつなぐように言われた。カルピ戦の最初の20分には不満だったようだ。もっとうまくボールをコントロールできたはずの場面があったと教えてくれた」

ここでミハイロビッチ監督は次のように述べている。

「確かに会長はこういう技術的なことも話している。だが、いつだって監督の許可を得たうえでのことだ」

「(カルロス・)バッカが落ち着かなければいけない。仕事を続け、常により怒りを発揮しなければいけない。サンプドリア戦でPKを蹴ることができたはずということは忘れるべきだ。私が(エムバイェ・)ニアンに蹴らせたんだよ。バッカがセビージャに行ったのは、私の許可を得たうえでのことで、何も問題はない。(マリオ・)バロテッリは回復してきているが、まだ準備はできていないよ」

実際、バロテッリは招集されていない。恥骨炎で2カ月半離脱しているバロテッリは、今週になってチーム練習に復帰したが、おそらくは来週のコッパ・イタリア5回戦サンプドリア戦で戦列に戻るとみられる。