日本人はやっぱり魚を食べたほうがいい?(国立がん研究センタープレスリリースより)

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国立がん研究センター予防研究グループは、2015年12月7日、魚介類に多く含まれるn-3多価不飽和脂肪酸を多く摂取している人は、そうでない人に比べすい臓がんの発症リスクが低下していると発表した。

n-3多価不飽和脂肪酸はエイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサペンタエン酸(DPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)などを含む脂肪酸の一種。

欧米で発表されている先行研究では、魚介類からの不飽和脂肪酸摂取量とすい臓がんの発症リスクには関係がないとされていたが、がん研究センターは日本人を対象にした研究がないことから、確認のため本研究を実施した。

研究では、岩手、秋田、長野、沖縄、茨城、新潟、高知、長崎の各保健所管内に居住している45〜74歳の男女8万2024人に、1995年と1998年の2回にわたりアンケートを実施。10種類の魚とタラコなどの魚卵、2種類の貝類、かまぼこといった加工食品、干物、などの日常的な摂取量を調査した。

その後、2010年末まで、すい臓がんの発症率を追跡。不飽和脂肪酸摂取量とすい臓がんの関係を分析した。分析にあたって、年齢や地域、喫煙、飲酒などの条件の違いが結果に影響しないよう調整している。

その結果、魚介類由来のn-3多価不飽和脂肪酸を最も多くとっていた人のグループは、最も少ないグループに比べ、すい臓がんの発症リスクが30%低下していた。

欧米での研究とは異なる結果となったことについて、同センターは「魚介類の摂取方法が多様で、欧米に比べ摂取量も多かったのではないか」としている。

参考論文
Fish, n-3 PUFA consumption, and pancreatic cancer risk in Japanese: a large, population-based, prospective cohort study.
DOI: 10.3945/ajcn.115.113597. PMID: 26537936

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