Inc.:「Googleを解雇されるというのはどんな気持ちか?」は、QAサイト「Quora」のThe best answer to any questionに掲載されたものです。

以下、Quoraに寄せられた質問に対する、ソフトウェアエンジニアのGrigory Yakushevによる回答です。

5年間勤めていたGoogleを解雇されたのは今年の4月なので、そろそろこの質問に答えてもいいのかなあ、と思います。

私は1年前に燃え尽き症候群を経験しました。生産性が5分の1ほどになってしまったのです。まったく同じ環境、同じプロジェクトなのに、平均して週に5つの仕事を終えられていたところが、週に1つしか終えられないようになってしまいました。なので、いろいろな環境を変える必要があり、チームも変わって、セマンティック検索のチーム(RefXのチーム)に異動となりました。

でもそれは間違いでした。検索はGoogleで1番大きく、1番複雑な製品で、セマンティック検索(リンクを踏むのではなく、直接質問に対する答えを教えてくれるアンサー検索)のチームは、もっとも優秀なチームの1つだったのです。私の燃え尽き症候群は回復するどころか、さらに悪い状況に陥ってしまいました。

このとき、自身の上司である課長や部長との関係も悪化していました。新人がチームに加わったのですが、私のせいで新人の研修が満足にできなかったのです。課長が最初に考えたのは、私の規律を正す必要があるということでした。1日じゅう私をPCの前に座らせ、席を外すときはずっと監視していたのです。このせいで私はもっと具合が悪くなってしまいました。  

上司たちと直接話し、Googleの給料には満足していたと示すため、自己都合で退職したらどうかと言われました。もし、Googleが私の仕事のパフォーマンスに満足していないということなら、Googleはいつでも私を解雇することができましたが、しかし、私は自分から退職するつもりはありませんでした。

私は3月にPIP(業績改善計画)を提出することになりました。これは、2カ月の内にある程度の成果を上げることを約束する公式の声明です。そのPIPを提出した1週間後、達成するのは明らかに無理だとわかりました。それからまた人事課と部長と話したのですが、彼らは私に「違法行為」があるということで退職をちらつかせてきました(保険給付や待機期間なしに)。課長と部長は明らかに、私が真面目に仕事に取り組んでいるのではなく、制度を悪用して給料泥棒をしているものだと決めつけていました。

そしてとうとう彼らはPIPを達成する期間まで待ってくれず、次の週に私は解雇通知を渡されました。Googleで使っていたハードウェアとバッジを返し、課長と一緒に会社から出ました。その間10分くらいの出来事でした。Googleの社員アカウントが取り消されたのもそのときです。その後私たちは近くのカフェに行き、課長は一杯おごってくれました。

契約にあるように、私には1カ月の通知期間がありました。なので、次の月も書類上は雇用状態にあり、まったく働かなくても1カ月分の給料はもらえました。またGoogleは何も言いませんでしたが、次の職に就くための推薦状も用意してくれていたのです。

燃え尽き症候群に陥るということは、あまり楽しいものではありません。今回の課長と部長の対応は必要のないものだったと思います。上司に信用してもらえないというのは非常に嫌なものです。はっきり口に出されたわけではありませんが、私は完全にうそつき扱いされていました。チームの仲間は今回の事態について知らなかったのですが、私に対してはずっと優しく、また応援してくれていました。彼らは一緒に仕事をした中で、1番頭のさえた人たちだと思います。

今、私は完全に回復しています。チームを変えることは解決になりませんでしたが、会社を変えることは非常に効果がありました。


What It Feels Like to Get Fired From the Most Famous Company in the World|Inc.

Quora(Grigory Yakushev)(訳:コニャック)