厚生労働省は2015年12月より50人以上の労働者がいる職場でのストレスチェック検査を年に1回行うことを義務づけました。労働者のストレスが高い場合には、医師の診断や職場での仕事軽減が推奨されるようになっています。個人でも日々のストレス対策は必須です! ここではストレス対策の鍵といわれるチロシン、セロトニンという成分について紹介しましょう。

積極的な人にはチロシンが多い

チロシンは体内ではカテコールアミンと呼ばれるドーパミン、ノルアドレナリン、アドレナリンに変換されて、ストレスを解消し、精神疲労回復に作用する物質です。ドーパミンは積極的に活動したり、学習意欲を高めたりする機能を持ちます。ノルアドレナリンは、うつ病の治療に使われる成分で、無気力や無関心などの症状を改善。アドレナリンは、血糖値を上昇させ、血圧や心拍数を上げることで血流を促進したり、痛みの感覚を麻痺させたりする作用を持ちます。
これらのポジティブエネルギーを作り出すもとともいえるチロシンは大豆たんぱくに3300咫△つおの削り節には2700咫湯葉や高野豆腐には2200mg(いずれも100gあたり)、そのほかしらす干し、チーズ、きな粉、大豆、海苔、落花生やりんご、バナナ、アボカドなど果物にも含まれます。

セロトニンが増えると幸福感が高まる!

ポジティブエネルギーを作る鍵となる物質に「セロトニン」があります。セロトニンが体内で増えると積極的に行動しようとする気持ちや幸福感が増すのです。逆に減少すると気力が失せて、物事に無関心になり、症状が進むとうつ病になるケースも。セロトニンを減少させる働きを持つ物質にストレスホルモンと呼ばれる「コルチゾール」があります。コルチゾールは副腎皮質から分泌され、毎日激しい運動をしている人やストレスフルなダイエットをしている人に増えやすいため注意が必要です。

セロトニンを増やす食べものがあるの?

セロトニンを増やすのは、トリプトファン、ビタミンB6、マグネシウム、ナイアシンを含む食べものです。トリプトファンは必須アミノ酸の一種で、動物性たんぱく質の肉・魚・卵・チーズ・牛乳や植物性たんぱく質の大豆・ナッツ類・穀類などに多く含まれます。ビタミンB6はニンニクやまぐろなどの魚、マグネシウムはなまこや油あげ、ナイアシンは、たらこやまぐろなどに多く含まれます。

毎日楽しく生き生き働くためにも、セルフストレスネージメントを行うことは重要です。まずは食べ物から改善し、周りにも元気を届けましょう。


writer:松尾真佐代