[練習試合]磐田入り果たし「ビックリしている」U-18代表候補初選出!鹿実CB大南は苦闘の合宿乗り越える
[12.9 練習試合 U-18日本代表候補 0-1 日本体育大 姉崎サッカー場]

 U-18日本代表候補初選出組の中でCB大南拓磨(鹿児島実高)はまだ持ち味を出せていない。運動能力が非常に高く跳躍、スプリントで違いをつくることのできる大器。この日の練習試合では先発して45分間プレーしたが、押し込まれる時間帯が長い中で「全く自分のプレーができなかった」と首を振った。

 2年、3年時の全国高校総体に出場しているが、選手権の全国舞台とは無縁。昨年は県準々決勝で敗退し、今年も県準決勝で鹿児島城西高に1-3で敗れて憧れの舞台への挑戦権を失った。そのポテンシャルとは裏腹に全国的な知名度は向上しなかったが、それでも関係者たちから高い評価を得てきた“高速の要塞”は11月に磐田入りが決定。すると「だいぶビックリしている」と驚く年代別日本代表候補合宿初招集も果たした。

 代表チームの戦い方を学ぶ中でビルドアップやスピード感で苦戦。加えて「対人とか1対1とか負けてしまったりしている」と武器である部分でも、良さを発揮することができていない。普段ならば多少動き出しが遅れてもその能力の高さでカバーしてきた。だが、世代トップレベルの中では安易に良さを発揮させてもらえない。それでも「修正できるところはしていきたい。頑張りたい」と残り1日の合宿、練習試合でアピールする意気込み。選手権に出場できない悔しさも込めて代表で爪痕を残す。

「オリンピック世代なのでオリンピックに出たいと思っていた」。目指している5年後の舞台へ向けて、今できることをやるだけ。初の年代別代表合宿は苦戦しているが、最終日に結果が出なくてもここで終わりではない。これから磐田という厳しい環境に挑戦するCBは学んだこと、課題を持ち帰って改善し、また成長を遂げる。

(取材・文 吉田太郎)