ONKYO「DP-X1」

音楽CDよりも高音質な「ハイレゾ音源」が徐々に広まってきている。対応するプレーヤーも徐々に増えてきており、オーディオファンの間では、今ハイレゾ対応製品への買い換えが進んでいるが、そんな中、発売されたONKYOのハイレゾ対応オーディオプレーヤー「DP-X1」が、過去に例を見ないほどの好発進を見せている。

「DP-X1」は、「Android 5.1.1」をプリインストールしたハイレゾ対応のポータブルオーディオプレーヤー。ディスプレイには、静電容量タッチパネル式4.7型液晶(1280×720ドット)を装備し、Google Playにも対応するなど、他製品にはない特徴を持っている。音質面では、ESS社製SABREDACとアンプを2個ずつ搭載し、出力には2.5mm4極バランス端子を採用。バランス回路は、通常のバランス駆動に加えて、独自のActive Control GND駆動を備えるなど、音楽信号への徹底したノイズ排除により、ハイレゾ音源であっても、圧縮音源であってもより高音質で再生できるとされている。なお、内蔵メモリーは32GBだが、microSDカードスロットを2スロット装備し、各200GBまでの容量を搭載できるのもポイントとなっている。

図1:「DP-X1 [32GB]」のアクセス推移(過去3か月)

図1:「DP-X1 [32GB]」のアクセス推移(過去3か月)

図2:「DP-X1 [32GB]」の売れ筋、注目ランキング推移(過去3か月)

図2:「DP-X1 [32GB]」の売れ筋、注目ランキング推移(過去3か月)

図1は、「価格.comトレンドサーチ」で見た、「MP3プレーヤー」カテゴリーにおける「DP-X1 [32GB]」のアクセス推移だ。本製品は2015年11月後半に発売されたが、製品発表があった10月14日より、すでにある程度の注目度を集めていたことがわかる。発売を迎えた11月後半以降、急激にアクセスが上昇し、12月に入ってからは、2300〜2500PV/日程度で安定したアクセスを集めている。これに伴い、売れ筋ランキング、注目ランキングとも急上昇。図2のように、売れ筋、注目の両ランキングとも、11月後半より1位となり、他を寄せ付けない人気だ。なお、12月9日現在で12店舗が価格を登録しているが、現状すべての店舗で「問合せ」ステータスとなっており、品切れが続出しているようである。

図3:「MP3プレーヤー」カテゴリーにおける人気5製品のアクセス推移(3か月)

図3:「MP3プレーヤー」カテゴリーにおける人気5製品のアクセス推移(3か月)

図4:「MP3プレーヤー」カテゴリーにおける人気5メーカーのアクセス推移(3か月)

図4:「MP3プレーヤー」カテゴリーにおける人気5メーカーのアクセス推移(3か月)

図3は、「MP3プレーヤー」カテゴリーにおける人気5製品のアクセス推移を示したものだが、本カテゴリーでは、2015年10月10日に発売されたソニーのハイレゾ対応プレーヤー「NW-ZX-100[128GB]」が。発売以降高い人気を維持していた。しかし、11月後半から本製品「DP-X1 [32GB]」の人気が高まるにつれ、「NW-ZX-100[128GB]」は2位グループに飲み込まれるような形でやや勢いを失っており、本製品との差は歴然としている。こうした動きを反映して、図4の「MP3プレーヤー」カテゴリーにおける人気5メーカーのアクセス推移を見ても、それまで安定して1位、2位の座を守ってきたソニー、アップルに迫る勢いで、それまで5位圏外だった「ONKYO」が上がってきていることがわかる。

図5:「MP3プレーヤー」カテゴリーにおける人気5製品の最安価格推移(3か月)

図5:「MP3プレーヤー」カテゴリーにおける人気5製品の最安価格推移(3か月)

このように、発売から好スタートを切った形の「DP-X1」であるが、本製品はハイレゾ対応のオーディオプレーヤーとしても決して安い価格帯の製品ではないということだ。図5は、本製品を含む、「MP3プレーヤー」カテゴリーにおける人気5製品の最安価格の推移を示したものだが、この5製品の中では、本製品「DP-X1」がもっとも高く、75,000円台をほぼずっとキープしている。最大のライバル製品と目されるソニーの高級モデル「NW-ZX-100」でも、今や6万円台前半であることを考えるとかなり高めだ。もちろん、ハイレゾ対応の音楽プレーヤーには10万円をゆうに超えるような高級製品もあるが、これらは一部のマニア層向けの製品であり、広く流通するようなオーディオプレーヤーとしては、本機はかなりの高額製品ということになるだろう。なお、このほかの3製品は、価格帯は15,000〜30,000円ほどと安いが、ハイレゾ再生には対応していない。

図6:「DP-X1 [32GB]」のユーザー評価(2015年12月9日時点)

図6:「DP-X1 [32GB]」のユーザー評価(2015年12月9日時点)

驚くべきなのは、これだけの高額製品でありながら、驚異的とも言える高評価をユーザーから受けていることだ。2015年12月9日時点の、本機「DP-X1」に寄せられたユーザーレビューを見ると、5点満点で4.88(レビュワー15人)というかなりの高評価(カテゴリー2位)を付けている。ほぼ満点に近い評価であるが、細かい項目でも「音質」が4.88(カテゴリー3位)、「拡張性」が4.40(同5位)、「デザイン」が4.40(同6位)、「付属ソフト」が3.41(同8位)と、軒並み高い評価をつけている。「携帯性」と「バッテリ」の評価は平均以下となっているが、それ以外の項目は高めの評価と言っていい。

具体的なユーザーレビューの中身を見ていくと、やはり「音質」に関する高評価が頻出している。「音場の広さと奥行感の豊かさが音楽を開放的に奏で、その中で明瞭に定位し細かく解析されたリアルな音源の響きは、私の経験の範囲で唯一無二の、他が及ばない高い音楽の表現力を備えたDAPだと感じています」、「ハッキリ言って、この価格帯にこれだけのクオリティを詰め込んだ技術は素晴らしいの一言だ」、「これは...ずっと聴いていたくなりますね。今後国産ポータブルプレイヤーの新基準になる機種ではないでしょうか。素晴らしいプロダクトです」など、すでにハイレゾプレーヤーに慣れ親しんでいるマニア層をすらうならせる音質評価だ。10万円を超えるような高級機と比べると、甲乙付けがたいという意見もあるが、人によっては同等かそれ以上と感じている人もおり、7万円台という価格を考えると「革命的」とすらする声もあった。

図7:「DP-X1 [32GB]」のライバルランキング(2015年12月8日時点)

図7:「DP-X1 [32GB]」のライバルランキング(2015年12月8日時点)

最後に、本機の購入検討者がどんな製品と比較しているのかを示した「ライバルランキング」であるが、ライバルの1位はやはりソニーの「NW-ZX-100」で、2位は本機の姉妹機となるパイオニアの「XDR-100R」ということになった。3位と4位もハイレゾ対応プレーヤーが並んでいるが、いずれにも本機が大きく勝ち越している状況だ。姉妹機のパイオニア「XDR-100R」に対しては、57%という勝率で、迷っている人も多いようである。なお、「XDR-100R」は基本設計は似ている姉妹モデルだが、DAPがシングル仕様で、バランス出力に対応していないなど、より普及価格帯に合わせたモデルといえる。

以上のように、ハイレゾ対応の高級オーディオプレーヤーとしては、異例とも言える好発進を見せた「DP-X1」。音質面での評価も非常に高く、今後の人気にも期待がかかる。これまで国内メーカーとしては、ほぼソニー1社が先行する形だったハイレゾプレーヤー市場に、ONKYOという大きなライバルが現れた形と言えるかもしれない。


>> ONKYOのハイレゾ対応オーディオプレーヤー「DP-X1」、7万円超えの高額モデルながら、異例の大人気で好発進! の元記事はこちら