「新・牡丹と薔薇」(東海テレビ、フジテレビ 毎週 月〜金 ひる1時25分〜)12月8日(火)放送。第7話「指に食い込む婚約指輪」より
脚本:中島丈博 演出:西本淳一ほか


「ステーキ、ステキ、ステキ〜 ふふふ」って美輪子(逢沢りな)のダジャレがヤバ過ぎ。2話続けてのダジャレに少々脱力気味であります。スピードでもドロドロでもなくエロ(喘ぎ声はうなされ声なだけ)でもなく、『新・牡丹と薔薇』はダジャレ路線でいくという中島先生の宣言でしょうか。それとも、
旧牡丹と薔薇の財布ステーキへのオマージュでしょうか。
ダジャレ大好き・美輪子さんは、ドライフラワーが「がりがりにやせて骨と皮になったおばあさんがそれでも口紅をつけてるみたいで」嫌い、あなごの天ぷらが嫌い、「尊大ぶって自信過剰な」瀬尾綱輝が嫌いと、嫌いなものが多い、我儘ちゃんです。
でも、ちゃんと、お母さんのプレゼントの薔薇のペンダントをして撮影されてるところは良い子ちゃんです。
その時、ぼたん(黛英里佳)は、もらった牡丹のペンダントをしていません。
瀬尾綱輝(片岡信和/戦隊もの出身俳優)らもらったターコイズの指輪も、とれなくなることを不安に思ってうなされるくらいなので、当然していません。金属アレルギーなんでしょうか。
その瀬尾ですが、いやに翻訳調の台詞を語ります。崑一(岡田浩暉)がお父さんキャラになってしまった代わりに片岡信和ががんばるようです。

以下、7話の彼の台詞↓
「僕はあなたを拘束するようなことは一切しない。あなたは自由でいいんだからね。愛する人が自分の意思で羽ばたいていく姿を見るって、男にとってはうっとりするものなんだよ」
「あなたの感受性は微妙で独特だけど僕だって理解しているつもりだよ」
「あなたはもっと自由になるべきだろうね」
「デリケートな感受性や既成のモラルにがんじがらめになってるところが痛々しい」
「ははははははは、なかなか切れ味が鋭いね」
 うううむ、大雑把に気取っているってことでしょうか。
「ぎりぎりと肉に食い込んで抜けない気がして」とぼたん言われると、「それって指輪のサイズが合わないってそれだけのことじゃないのかな」と合理的なところはむしろ好ましく思えましたが。「あなたの感受性は微妙で独特だけど」も
好きですね。

この、ふたりのお食事シーン、テーブルにはソーセージと赤ワインが乗っておりました。
ぼたんと瀬尾は前途多難ですが、ダジャレヒロイン・美輪子のほうは、グレイブキーパー(なぜ英語! そして「イギリス」「墓守」ってキーワードにまたまたシェイクスピアを思ってしまいますわよ)の多摩留(戸塚純貴/ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト、仮面ライダー出身俳優)のことは、彼がややエキセントリックではあるものの、けっこう気に入った様子。
それが、ぼたんの気持ちをざわつかせます。お金持ちなのに、もう23歳なのに、同じ部屋で寝ているくらいですから、この姉妹はかなりベタベタしているようで、男が介在することで揉めることは火を見るより明らか。
公式Twitterを見たら、「このドラマの狂気が、腕を前から上にあげて大きく背伸びの運動を始めます。」と書いてあり、中の人の才能にむせび泣くばかりです。

●勝手に、今日の朝ドラつながり●
グレイブキーパーが家でおミカン食べてた!
(木俣冬)