「母親にゲイであることを知られたくない」という元カレでゲイの超治(沢村一樹)に頼み込まれ偽装結婚をしたヒロ(天海祐希)だったが、偽装結婚生活を送るうちに本気で超治のことを好きになってしまった。

そんな気持ちのまま一緒にいるのはツライし、母親にゲイであることもバレてしまったしということで、偽装結婚を解消。

「1年後、お互いに付き合ってる人がいたら会わない? 恋人を紹介し合おう」と、超治と別れたのだったが……。

そんなこんなで1年後。『偽装の夫婦』(日本テレビ系・水曜22:00〜)第9話では、その「恋人」を紹介し合うことに。

ヒロがまさかの女に走った!


ヒロと超治が別れてからの1年間をもうちょっと詳しく描いていくのかな……と思いきや、30秒くらいでサクッと1年経ってしまったので、じゃあ気になるのは「お互いに誰と付き合ってるの?」ということ。

これまでの流れから予測できたといえば予測できたものの、ヒロと超治の新恋人にはビックリさせられたよねぇ〜。

まずゲイの超治は、ヒロの気持ちに応えようと一瞬がんばったものの、やはりゲイのまま。……ということで付き合った相手は、完全にノン気で脈のなさそうだったサワヤカ好青年・保くん(工藤阿須加)! おおーっ、保くん。男を受け入れたかーっ!

そして、ゲイである超治の事が好きだったノン気のヒロは、かつて「家族になってください」と告白されたものの、一度は振ったレズビアンのしおり(内田有紀)と付き合っていた。ヒ……ヒロも、ゲイに振られて女に走ったかーっ!

「超治のことが好きだけど、彼はゲイだから絶対に振り向いてくれるはずがない」と偽装結婚解消を決心したのに、ヒロと保くんはこんなにアッサリと自分の性的志向を変えてしまうとは……。

ノン気男がゲイと、ノン気女がレズビアンと付き合おうという気持ちになるまでには、ものすごく色々な心の揺らめきがありそうなもんだけど、その辺も回想シーン一発で終わらせてしまったのもスゴイ。さすが、世間をザワつかせる脚本家・遊川和彦というべきか。

とりあえず、それぞれ自分とは性的志向の違う人のことを好きになってしまい、どう考えても誰も幸せになれそうになかった4人だったが、保くんが男を、ヒロが女を受け入れることによって、丸〜くおさまったわけだ。めでたしめでたし。

「心のままに生きる!」じゃないだろ、超治!


……なーんて安易なハッピーエンドになるはずもなく、男&男、女&女という2組の幸せカップルに危機が訪れる。

体調を崩して弱っている超治の母親を見舞いに、元・偽装夫婦のヒロと超治が会いに行くことになるのだ。なぜか、それぞれの現在のパートナーには内緒で。

なんだかんだで母親をはげまして元気になったものの、終電を逃してしまった超治とヒロはふたりでホテルに泊まることに。しかも、ダブルの部屋しか空いていないときたもんだ。おお……ベタなラブコメにありがちなドキドキハプニングよ!

ダブルベッドに並んで寝転ぶヒロと超治。かつて付き合っていた頃、一度だけ結ばれた夜のことを思い出し、いい雰囲気に。しかも超治は「心のままに生きる!」とかいい出してるし……さあどうなる!?

元々、好きだった超治への気持ちを振り切って、レズビアンのしおりに歩み寄ったヒロはまだしも、自分から猛烈アタックしてノン気だった保くんをゲイの道に引きずり込んだ超治が、いまさら女(ヒロ)に走ったとしたら……アンタそりゃさすがに保くんが不憫すぎるってもんだよ!

うーん、初回から気になってはいたんだけど、このドラマ、ジェンダー問題をライトに扱いすぎな感じがするんですよねぇ。

ゲイ・レズビアンという題材を扱っているからといって、過剰に深刻にする必要はないとは思うものの、さすがにこうコロコロと性的志向が変わるというのは、ライトな感覚すぎるんじゃないかと(いや、ボクは経験ないから分からないけどな)。

「オレ、ゲイだけどやっぱお前が一番だーッ!」と、ヒロと超治がくっつくのか? それとも、惹かれ合いつつもお互いのパートナーの元に戻っていくという結末を迎えるのか? どっちになるにしろ、納得できる形でエンディングを迎えて欲しいところ。

とりあえず今夜が最終回。結末を見届けさせて頂きますよ!
(北村ヂン)