どれだけ年をとってもトレーニングは裏切らない?(写真はイメージ)

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デンマークのコペンハーゲン大学やビスペビアウ病院、ヘルスエイジングセンターらによる共同研究チームは、日常的にトレーニングを積み、高い運動能力を維持している高齢者は、ツール・ド・フランスに参加しているプロの自転車競技者と同等のエネルギー消費が可能であると発表した。

ツール・ド・フランスは毎年7月にフランスで開催されるサイクルロードレース。世界中からトップクラスのプロロードレーサーが参加し、23日間で3000キロ以上を走行する。高低差は最大で2000メートルに達することもあり、過酷なレースとして知られる。

研究は、デンマーク在住の平均年齢61歳の男性6人に、14日間で2706キロの距離を自転車で走行してもらい、その間のエネルギー消費量と摂取量、運動量を調査するというもの。

調査の結果、参加者たちの走行中のエネルギー消費量は、基礎代謝(何もしていないときのエネルギー消費量)の4倍に達し、ツール・ド・フランスに参加しているプロロードレーサーの4.3倍という数値とほぼ変わらなかった。

エネルギー消費量が同等であることは、トップアスリートの運動量に匹敵する運動を、高齢者でも実現できることを意味するという。

ただし、参加者たちは調査中、通常の2倍近いカロリーを食事から摂取していたが、消費量を補えるだけのエネルギー摂取はできていなかった。研究者らは、「消化器官の機能が加齢によって衰えており、必要なエネルギーを吸収するよう反応できなかったのだろう」とコメントしている。

発表は、米栄養学会誌「The American Journal of Clinical Nutrition」オンライン版に、2015年10月21日掲載された。

参考論文
Inability to match energy intake with energy expenditure at sustained near-maximal rates of energy expenditure in older men during a 14-d cycling expedition.
DOI:10.3945/ajcn.115.109918 PMID: 26490491

(Aging Style)