タレントの木下優樹菜が11月3日に第二子をVBAC(ヴイバック)出産したと報道されて話題になっています。VBACとは帝王切開を経験した妊婦が経膣分娩をすることで、子宮破裂などのリスクが通常よりも高いため、避ける産婦人科も多いそう。そんなVBACについて、メリットやデメリット、具体的にどんな出産になるのかを紹介します。

●VBACのメリット

VBACは経膣分娩になるので、メスを入れない分、出産後の回復が早くなります。また、自然分娩にこだわる人もいるため、リスクを許容することで自然分娩で出産をしたという実感を得る目的で行われることもあるようです。

●VBACのデメリット

しかし、一度メスが入った子宮は傷口が残っており、子宮破裂の可能性があります。もし子宮破裂が起こった場合、出血量が多ければ子宮の全摘出が行われることもあり、命の危険や今後妊娠することができなくなる危険性があるのです。また、産まれてくる赤ちゃんも子宮破裂が起こると低酸素性脳障害を起こす可能性があります。

●VBACの成功率

現在の医療技術では、VBACの成功率は約60〜80%といわれているそうです。一見高そうな数値に見えますが、10人のうち2〜4人は子宮破裂が起こっていると考えると、かなり危険な出産であることが容易に想像できます。

●VBAC出産はどのように行われるのか

VBACといえども、出産自体は自然分娩と何ら変わりが無いそうです。ただし、以前の帝王切開が子宮下部横切開では無い場合(出産の状況によって縦に切ったり、T字型に切る場合があります)、胎位に異常があったり、複数の帝王切開の経験がある、骨盤の異常、子宮筋腫の合併がある、巨大児や多胎などの場合にはVBACを諦めるか、状況によって帝王切開に切り替える選択的帝王切開にすることが多いようです。

通常の出産と比べて明らかにリスクの高いVBAC出産。それでも希望する妊婦は増えているそうで、そこには帝王切開を行うことでの入院期間の長期化を避けたいという、核家族化の影響も大きいようです。出産は家族のイベント。特にVBACは既に子どもがいる家庭での選択肢となるので、リスクを医師と十分検討した上で、家族でしっかり話し合って決めたいですね。

(文・姉崎マリオ/考務店)