ももクロ・有安さんが扁桃腺摘出を告白(写真は公式ブログより)

写真拡大

 NHK紅白歌合戦への4年連続出場は逃したものの、落選直後に「私たちは私たちのやり方で」と潔く紅白卒業宣言をしたももいろクローバーZ。が、昨年の紅白をインフルエンザで無念辞退し、ファン1万人の寄せ書き衣装で晴れ舞台を飾れなかったメンバーの有安杏果さんにとっては、やや複雑な卒業宣言だったかもしれない......。

 その有安さんが「先日、扁桃腺摘出手術をしました」とブログ告白したのが今月7日。10月末から容体が慢性化し、「扁桃炎を繰り返すようになっちゃって......このままじゃ大好きな歌が歌えない!」とまで不安視を。医者の勧めで決断し、術後の違和感にも「早く慣れて今までより、さらに喉開いて歌声届けるからね〜っ!」と気丈に紅白卒業も甘受したようだ。

超人気漫画家や局アナも「扁桃腺」を見舞われた

 扁桃腺摘出手術といえば、9月30日から『直撃LIVE グッディ!』を休んで約2週間後に復帰したフジテレビの"ミタパン"こと三田友梨佳アナも、これと同じ理由だった。また、今や国際的超人気漫画作品『ONE PIECE』の作者・尾田栄一郎さんも、昨年5月末に切除手術を敢行。前年に扁桃周囲膿瘍を発症して以降、細心の執筆体制で臨んできた彼が「完治」に向けての手術を英断。2号分の休載を余儀なくされたのは記憶に新しい。

 アーモンドの種子と類似しているのが「扁桃」の語源だ。しかし、実際に分泌腺があるわけではないので、医学的に「扁桃腺」の呼称は不正確か。また、口内を垂れる口蓋垂の両脇にありながら、主役(=のどちんこ)と誤解されがちなのも扁桃腺の特徴だ。

 体内侵入を計る細菌やウイルスなどの病原体から体を防御するのが役割だが、免疫が未熟な子どもは炎症が起きやすい。一度感染すれば、大人でもストレスや体力低下時は潜伏菌が再発する。

 一般に扁桃腺炎とされる「急性扁桃炎」は、インフルエンザ菌・化膿性連鎖球菌・肺炎球菌・黄色ブドウ球菌が原因菌だ。これらで口蓋扁桃が赤く腫れあがり、場合によっては白い膿が現われる。

 さらに1年に5回以上を発症すれば「慢性扁桃腺炎」として区別され、(急性の高熱や咽頭痛に代わって)喉の痛みが持続し、刺激物が沁みたり、微熱・違和感・乾燥感も伴う。扁桃炎を含む通算8回を越えた際は「摘出手術」を考えたほうが賢明という。

急性も「人格が変わるほどの激痛と高熱と」で侮れない

 2009年秋、同手術の体験記を綴ったのが元モーニング娘。の保田圭さん。彼女の扁桃炎は、モー娘デビュー当時(1998年)から悪化しだし、腫れると「40℃の高熱」と「ツバも飲めないくらいの激痛」に襲われ、抗生物質が必携だったという。

 当時の体力低下が原因なのか、「月に1回のペース」で「熱出しすぎだった」と述懐している。一度手術を考えたもの先延ばしした結果、抗生物質でも腫れが引かなくなって点滴や入院を繰り返す。ようやく28歳になって、摘出手術で「梅干し」大の扁桃腺と「おさらば」したという。

 慢性の扁桃炎を放置すれば、腎臓も悪化して骨が腫れ、鎖骨の付け根も痛みが生じて手術必至の状態になることもある。

 2年前の晩秋、女優・小嶺麗奈さんを見舞った症例だ。「喉の激痛と39℃の高熱で2度救急病院」に駆け込んだ結果の診断が「急性扁桃炎」。約1週間の入院のうえ、さらに1週間の自宅療養を強いられた。ブログでの「人格が変わってしまいそうになるほどの痛みと熱」という描写が、当時の辛さを彷彿とさせる。

 昨年はAKB48の渡辺麻友さんが急性扁桃炎で休養し、男性3人組W-ings.の橘慶太さんも3年前に手術を告白。土屋アンナさんや冨永愛さんら女優やモデル業界も例外はない。スタジオや撮影所の移動、公演先やサイン会を巡る日々で多忙と疲労と睡眠不足、埃と紫煙と人混み......。今の季節、感染理由は芸能人だけに限られた事情ではない。

 忘年会、新年会のシーズン、多飲酒とカラオケ三昧で喉を酷使、風邪との勘違いや市販薬への過信など、扁桃腺炎をこじらせる機会は巷間多々ある。喉痛にはくれぐれも注意したい。
(文=編集部)