米国初の陰茎移植手術が2016年早々にも実施へ。負傷して機能を失った中東からの帰還兵に光明

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米国メリーランド州にあるジョンズ・ホプキンス大学の医師団が、米国で初めての陰茎移植手術を実施すると発表しました。数ヶ月先、早ければ2016年初頭にも実施の予定です。レシピエントは主に戦地で負傷した退役兵で、臓器移植と同じように、事故などで死亡したドナーから欠損部の提供を受けることになります。米国防総省によると、2011年から2013年にかけてイラク、アフガニスタン地域に展開した米軍兵のうち、1367人が爆撃や即席爆弾などにより陰部周辺を負傷したとされます。また負傷した兵士はほぼ全員が35歳以下であり、生殖器とその機能を失ったことへの精神的苦痛は計り知れないものがあります。

移植手術を発表した医療チームは、動脈や静脈などの血管にくわえて神経、尿道などをつなぎあわせる必要があり、手術時間は少なく見積もっても12時間は必要だとしています。また成功すれば生殖機能の回復も期待できるとのこと。
 
すでに患者本人の細胞を使って陰茎を育て、移植する技術は存在します。ただこの方法では生殖機能までは回復できません。将来的には患者本人の幹細胞から失った陰茎の再生が可能になるかもしれないものの、医師らは現時点において、ドナーからの移植を受けるのがもっとも現実的な処置だとしています。

なお、今回の移植は陰茎部分のみであるため、睾丸まで失ってしまっている場合は生殖機能の回復は見込めません。

ちなみに南アメリカ共和国では昨年、割礼の儀式に失敗して陰茎を失った男性が実験的な移植手術を受けたことが大きく報道されました。しかも生殖機能も回復し、手術から半年後にはパートナーが妊娠したことも伝えられています。