食べ過ぎ防止のためにも十分に睡眠を

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7〜8時間よりも短い睡眠時間の人は、十分に睡眠時間を取っている人に比べ、食欲を増進させるホルモン「グレリン」の分泌量が増加していたと、米コロラド州コロラド大学とイリノイ州シカゴ大学の共同研究チームが発表した。

グレリンは、1999年に日本の科学者によって発見された胃から分泌されるホルモン。脳の視床下部に働きかけ摂食活動を刺激するほか、成長ホルモンの分泌を促す作用を持つ。

研究チームは、睡眠不足が肥満に関係していると示唆する研究が複数あることをうけ、グレリンや食欲や代謝の調整をおこなうホルモン「レプチン」の分泌量が睡眠時間によって変動するかを調査した。

研究は、19人の健康な成人男性を対象に、7〜8時間睡眠した場合(通常の睡眠)と4〜5時間睡眠の場合(睡眠不足)、それぞれのパターンでのホルモンや1日の食事内容、摂取カロリー量の変化を分析するというもの。ホルモン分泌量は血液検査、食事内容やカロリー量は、ビュッフェ式の食事や軽食を提供して調査している。

その結果、グレリンの分泌量は、睡眠不足の場合に増加していたが、レプチンの量は睡眠時間に関係なく、変化はなかった。

また、睡眠不足時は、摂取カロリー量も増加しており、炭水化物を多く摂取する傾向にあった。特に甘いお菓子の摂取量が、通常の睡眠時にくらべ1.4倍となっていた。

発表は、米国肥満学会誌「Obesity」オンライン版に、2015年10月15日掲載された。

参考論文
Elevated ghrelin predicts food intake during experimental sleep restriction.DOI: 10.1002/oby.21321. PMID: 26467988

(Aging Style)