冬が近づくにつれ何となく気持ちが沈んで何もやる気がなくなってしまうという人がいます。あるいは冬になるにつれ体重が増えるという人も要注意です。それらの徴候はもしかしたら「季節性感情障害(SAD)」かもしれないのです。ここでは、SADの症状と改善方法についてまとめてみました。

SADの症状ってどんなものなの?

SADとはある季節だけうつ病に似た症状が出る脳機能障害です。冬季に起こるうつ症状は10月ぐらいから始まり、強い眠気を感じたり、誰とも話したくない症状が出たりします。集中力が低下して、やる気がなくなり、過食になって体重が増えるケースもあります。無性にチョコレートや甘いお菓子、スナック菓子を食べたくなる人もいて、特に午後から夜にかけてやめられなくなるのが特徴です。

なぜ冬季にうつ症状が起こるの?

冬季うつ症状の原因の1つは、日照時間が短くなることが挙げられます。秋から冬にかけては日光を浴びる時間が短くなり、セロトニンというホルモンの分泌が減少します。セロトニンは交感神経を刺激する物質で血圧・心拍数を上げ、体温を調整して体を目ざめさせる物質。セロトニンが不足すると脳の血管が収縮したり拡張したりして心や体に変調が起こります。つまり日照時間不足によるセロトニン減少がうつ症状を引き起こすのです。

SADを予防・緩和するにはどうしたらいい?

セロトニンの分泌を増やしSADを緩和するには、太陽の出ている朝はできるだけ部屋のカーテンや窓を開けて太陽を浴びるように心がけることが大切です。また、リズム運動も大切です。例えば同じリズムでウォーキングする、同じリズムの呼吸を繰り返すヨガをすることがおすすめです。またセロトニンは好きな人とのスキンシップでも増やすことができます。寒い季節ことパートナーと積極的にスキンシップの時間を楽しむようにして、セロトニンを増やしてくださいね。冬が終わって春がくれば症状がなくなると強く思いこむのも症状の緩和の方法です。


writer:松尾真佐代