理想のショットの感覚に近づくことができ、手ごたえを語った石川(撮影:福田文平)

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<ゴルフ日本シリーズJTカップ 最終日◇6日◇東京よみうりカントリークラブ(7,023ヤード・パー70)>
 国内男子ツアー最終戦『日本シリーズ JTカップ』で国内メジャー初制覇を果たした石川遼。ここ数か月はショット不和が続いていたが、同大会での勝負どころの3日目、4日目は自身が理想とするプレーを体現でき、世界のトップ集団を目指していける手ごたえを掴んだ様子だった。
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 「自分のプレースタイルはショットメーカーではない。でも2日目から最終日まではショットでスコアメイクができた」と大会を振り返った石川。最終日はプレー中に時折目を閉じて「考えるというより“体をどう動かすか”をイメージした。次の1打にどうアプローチするか。打ったときの打感まで」と想像力を膨らませることで結果を生んだ。
 最終日単独首位発進も逆転負けを喫した『カシオワールドオープン』では、アドレスに入ってからもミスを想定してしまい、終盤に大崩れ。ショットを信じきれない心境を吐露した。だが『JTカップ』では“無心のスイング”を求め、いいショットを打つための精神状態をアドレス以前に作ることを重視。優勝するためだけの“その場しのぎのショット”ではなく、今自分ができる最上級のショットで勝負する腹を決めて18ホールを挑み、最後まで集中力を持続させた。
 「ショットのときに“景色”を消していけるかどうか。これから先どんなコースで戦うとしても」。スイング論に熱く、完璧なスイングを求める飽きなく向上心を持つがゆえ、練習で追求していることをコース上に持ち込んで“逃げて”しまっていた。今回の勝利はメンタル面の成長のための大きな成功体験になったことだろう。
 「自分がゴルフが上手いと思ったことがない。僕が(ほかの選手に)何が負けないか…直感、イメージ力、そこが自分の強みなんですかね」
 主戦場のPGAツアーでは困難な状況でもハイレベルなショットが求められる。「(松山)英樹はドライバーでドローもフェードも打ち分けられるのが凄いところ。(自分は)ドライバーはドローとストレートで十分…というかそれさえも怪しい。けどアイアンはすべて打ち分けることができないといけない」と米ツアーで活躍する課題をまだまだ多く抱えていることを自認しているが、世界のトップ集団に割り込むために立ち止まってはいられない。
 「世界ランクは第1集団、第2集団がある。トップの十数名と、50位までの第2集団。正直、世界ランク50位以下までは誰でも到達できる。50位以内にとどまり続けるのが本当の強さだと思う」と展望を語った石川。米ツアー本格参戦4年目は本当の強さを証明するために悲願のPGAツアー初勝利、そして世界ランク上位の常連を目指して戦っていく。

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