重責を果たした上田桃子、会見では涙が止まらなかった(撮影:ALBA)

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<THE QUEENS presented by KOWA 最終日◇6日◇三好カントリー倶楽部 西コース(6,500ヤード・パー72)>
 愛知県にある三好CCで行われた、女子4ツアーによる対抗戦「THE QUEENS presented by KOWA」(ザ・クイーンズ)は日本ツアーチームが初代チャンピオンの座に輝いた。キャプテンの上田桃子は最終日ポイント獲得はならなかったものの、9名の選手の中心としてチームを牽引。その重責を見事にまっとうした。
今季の上田桃子のプレーを写真館で振り返る!
 自ら志願しての最終組での韓国チームとの対戦。今季韓国賞金ランク2位のパク・ソンヒョン相手に序盤から主導権を握られた。1番、2番と連続ダウンで立ち上がると6番、7番も奪われて一気に4ダウンとされた。4ホールを残して5&4で敗戦。それでも最後まで仲間を信じていた。「私は今日はなんの貢献もできなかったけど、みんなが必ず勝つと思ってプレーしていた」。思いは通じる。接戦だった渡邉彩香が最終ホールのバーディで、上田のプレー中に日本チーム優勝を決めてみせた。
 チーム最年長の大山志保にも背中を押されて11月初旬にキャプテンに就任が発表されたが、その責任感の強さから思い悩むこともあった。シーズン終盤戦は不眠とも戦いながらの連戦。昨年の日韓戦で味わった屈辱もここで晴らすべく「今年は絶対に勝つ」と自らにプレッシャーをかけ続けていた。
 だがそんな上田だからこそ、メンバーが一つになった。この日のスタート前には前日勝ち星を挙げられずに涙を流していた成田美寿々に激励のメールを送るなど最終日もキャプテンとしてきづかいを発揮。優勝会見でメンバーが上田への感謝を語ると、優勝インタビューでも我慢した涙を抑えることはできなかった。
 「私に何ができたかわからないけど、勝てたということでみんなの気持ちを結果に表すことができたと思う。こんな経験をさせてくれたメンバーに心から感謝したいです」と締めくくったキャプテン。初代チャンピオンの日本ツアーチームはまぎれもなく“桃子”ジャパンだった。
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