投資情報会社・フィスコ(担当・小瀬正毅氏)が12月7日〜12月11日のドル・円相場の見通しを解説する。

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 今週のドル・円はじり高で推移か。15-16日の連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて、米経済指標を最終点検する展開となりそうだ。連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長は利上げには前向きだが、利上げペースについては「経済指標次第」と発言していることから、2016年以降の利上げペースに焦点が移っている。

 物価関連については特に重要視される見通し。ただ、欧州中央銀行(ECB)による追加緩和の内容が市場の想定を下回った影響でドル買い意欲は低下しており、ドル上昇のペースはやや鈍くなる可能性がある。

【11月米小売売上高】(11日発表予定)
 11月米小売売上高(前月比)は前月比+0.3%と予想されている。10月実績は同比+0.1%だった。15-16日のFOMCを控えて、利上げ観測が後退する可能性は低いが、利上げペースを見極めるうえで材料視されそうだ。

 12月7日-11日に発表予定の主要経済指標のポイントは次の通り。

○(日)7-9月期国内総生産(GDP)改定値 8日(火)午前8時50分発表予定

・予想は、前期比年率+0.2%
 参考となる速報値は-0.8%。改定値では設備投資の増加を反映して、大幅に上方修正される見通し。民間在庫投資が縮小する可能性を考慮しても、成長率はプラスに修正される可能性がある。なお、7-9月期GDP成長率がプラスに修正された場合、日本銀行による早期追加緩和観測は後退する可能性がある。

○(米)11月小売売上高 11日(金)午後10時30分発表予定

・予想は、前月比+0.3%
 参考となる10月実績は前月比+0.1%にとどまった。自動車販売が低調だったことが要因。11月については、10月に停滞した反動で増加が予想されるが、10月に増加した項目の一部が伸び悩む可能性があり、大幅な増加は期待できない。

○(米)11月生産者物価コア指数 11日(金)午後10時30分発表予定

・予想は、前年比+0.2%
 参考となる10月実績は、前年比+0.1%にとどまった。11月についてはインフレ率がさらに低下する可能性は低いとみられているが、国内需要が伸び悩んでいることから、物価上昇率はやや低い水準にとどまる見込み。市場予想は妥当な水準か。

○(米)12月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値 11日(金)日本時間12日午前0時
発表予定

・予想は、92.0
 参考となる11月実績は91.3。自動車など大型品への購入意欲が高まったことが要因。景気の現状を示す現況指数は104.8、消費者期待指数は85.6だった。12月については、11月に上昇した反動が出る可能性があるが、雇用情勢の改善を考慮すると、若干上昇する見込み。

○日米の主な経済指標の発表予定は、7日(月):(米)11月労働市場情勢指数、8日(火):(日)10月経常収支、(米)10月JOLT求人、9日(水):(日)10月機械受注、(米)10月卸売在庫、10日(木):(日)11月国内企業物価指数、(米)11月財政収支

【予想レンジ】
・米ドル/円:121.00円-124.00円