外気が冷たくなってしばらく戸外を歩いて帰ってくると、手足が氷のようにつめたくなってしまう! という人にぜひ試していただきたいのが卵黄油。卵黄油に含まれるレシチンのはたらきにより冷え症が緩和。髪や肌の悩みを持つ人にもおすすめしたい食品です。

卵黄油って一体何?

鶏卵の黄身を弱火で1〜2時間炒ると、黒く粘り気のある油になります。これが卵黄油で、卵黄の有効成分が凝縮されています。卵黄油は、奈良時代から民間療法で使われていました。広く使われるようになったのは、大正14年に築田多吉著「家庭における実際的看護の秘訣」という本のなかで、卵黄油が健康に有効であると記述されてからです。当時はこの医学書は大ヒットして家庭ではフライパンで卵黄油を作るのが大流行したそうです。

卵黄油は冷え症や肥満を気にする人におススメ!

卵黄油には不飽和脂肪酸であるレシチン(ホスファチジルコリン)が含まれます。この成分は細胞膜を構成。水と油を混ぜ合わせる乳化作用を持ち、血管壁にへばりつきやすい血液中の悪玉コレステロールや中性脂肪を除去して、善玉コレステロールを増やすはたらきを持ちます。卵黄油に含まれるリノール酸・オレイン酸にもコレステロール値を下げるはたらきがあり、そのため血流がよくなり冷え症が改善されるのです。動脈硬化や高血圧になりにくくなるほか、体のすみずみまで血液が栄養素を運んでくれるので、肌や髪がきれいになるとともに、脳のはたらきも高められます。白髪・薄毛の予防効果も期待できます。

油なので太らないのかしら?

卵黄油はカロリーが1g9kcalですから、毎日摂っても体重が増えることはありません。レシチンには、体内の余計な脂肪を分解する作用もあるので、むしろダイエットできるかも!
大正時代のように家庭でも卵黄油は作ることができますが、手間がかかるのでサプリメントで摂るのが手軽です。卵黄の油をそのまま瓶詰めしたものも売られていて、こちらでしたら1日2回、1回に2〜3滴を摂取するのがおすすめ。大さじ2杯で卵黄約10個分の栄養をもつ卵黄油。匂いが気になる人はやはりサプリメントがおすすめです。


writer:松尾真佐代