ハンドソープで洗えるスマホが登場

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 多くの人にとって、もっとも手に触れる機会の多い電子機器といえば、なんといってもスマートフォン。トイレに持ち込み、用便中に操作する人もけっして少なくないはず。また、キッチンでの調理中にレシピを確認したり、急な電話でスマホを操作することもあるだろう。

 米カンザス州立大学の Jeannie Sneed氏らの研究*によれば、台所での最大の汚染危険物は「手拭きタオル」だが、携帯電話やスマートフォンが台所での二次汚染を引き起こす可能性があると指摘している。
*「台所でのスマホの感染に要注意! セキュリティ強化と同じくらい細菌感染に注意を」

 楽天リサーチが行った「携帯電話/スマートフォン利用状況調査」では、約2割の人が「1人での食事」時に携帯電話やスマホを使用しているという。何かの病原菌がタッチスクリーン上に付着していた場合、約3割の確率で指先につくという米スタンフォード大学の研究もある。

 近年、ノロウィルスやインフルエンザの感染経路として、「スマホ→手→口」は無視できないものとなっている。スマホの"清潔度"は、実はとても重要なのだ。

ハンドソープ洗浄に対応した「丸洗いスマホ」

 ところが、精密機械の塊でもあるスマホ。防水機能搭載モデルがずいぶん増えてきたものの、なかなか「丸洗いする」という習慣はなかった。そこで、ハンドソープで洗えるということを全面に謳ったスマホ「DIGNO rafre」(ディグノ・ラフレ)が登場した。

 「DIGNO rafre」は、京セラ製でKDDI(au)から12月11日に発売されるAndroidスマホ。通常のスマホに装備される防水性能(IPX5/8規格準拠)に加え、パッキン部の一体成型などにより、防水性能を向上させた"ハンドソープ仕様"としている。

 一般的にハンドソープは水の表面張力を低下させるため、真水よりも浸水しやすい性質をもつ。だが、この一体成型と京セラ独自の耐久性試験を実施することで、"ハンドソープ仕様"を実現した。

温水防水にも対応で入浴時に洗いながらネットを楽しむ

 同機では、さらに温水防水にも対応。画面や手が濡れた状態でも操作できるタッチパネルディスプレイを搭載しており、バスタイムに丸洗いでき、ついでに動画やワンセグ、ネット閲覧などを楽しむことができるようになっている。

 「DIGNO rafre」は、5.0インチディスプレイ、OSはAndroid 5.1、心臓部であるCPUには米クアルコム製1.2GHz駆動のクアッドコア、メモリ2GB、ストレージ16GBを搭載。LTE通信にも対応しており、スマホとしては十分なスペックだ。

「洗えない」現行機種のスマホを清潔に保つには?

 では、現在市販されているスマホの衛生は、どう保ったらいいのだろうか。

 最近では防水対応の機種も増えており、これらは水洗いがお勧めだ。ただし、「DIGNO rafre」のように浸水しやすいハンドソープを用いるのは非推奨。だが、水洗いだけでも雑菌はかなり除去できる。

 iPhoneをはじめとする防水非対応スマホならば、PCなどOA機器向けクリーニングキットが効果的だ。抗菌タイプのクロスとクリーナー液がセットになったもので、クロスにクリーナー液を吹きかけて液晶面を拭き取る。

 エレコムやサンワサプライなどの周辺機器メーカーが、1000円前後でクリーニングキットを販売している。防水機能装備のモデルでも、水洗い後にこういったクリーニングキットで"仕上げ"れば、さらに衛生は保たれる。

洗顔用の除菌ウェットティッシュで代用も

 より簡単なものでは、OA機器用ウェットクリーニングティッシュという商品もある。もっと身近なものでは、洗顔用の除菌ウェットティッシュでも代用できる。使う場合、あまり水分を絞り出さずに液晶を拭き取ることが肝心だ。

 見逃しがちな"スマホの清潔度"。「洗えるスマホ」の登場で、今後クローズアップされる機能になりそうだ。
(文=編集部)