4GBの容量削減例も!! Googleフォトの新機能「容量を開放」で既存写真を削除せずに消費容量を削減

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5月の終わりに「静止画は1600万画素以下、動画でもフルHD解像度・15分未満であれば、ファイル数無制限に保存可能」という嬉しいプランとともに開始 (看板掛け替え)がなされたGoogleのオンライン写真管理サービス「Googleフォト」。11月に実施されたアップデートで、ひっそりと「容量を開放」という機能が追加されたことをご存じでしょうか。

これは「サーバー上で容量を消費しているファイルを可能な限り圧縮し、無制限保存可能な仕様とすることで容量を削減する」という、ヘビーユーザー待望の......というより、むしろなぜなかったのかが不思議な機能。
上述したプランである「高画質」が開始される前に保存した画像や、誤って「元のサイズ」プラン (元画像をそのまま保存できますが、容量を消費します) で画像を保存したために消費していた容量を、ワンクリックで「開放」してくれます。筆者の場合は古くから使っていたこともあり、画面のように約4GBもの容量削減となりました。

【ギャラリー】Googleフォトの便利機能「容量を開放」 (8枚)


容量開放手順は3クリックでOK。対象ファイルに注意

容量を開放する手順は、Webブラウザ経由でのみ可能。つまり現状では、iOSやAndroidの専用アプリ経由では不可能なので注意してください (知名度が低いのは、この仕様も関連していると思われます) 。

実際の操作は簡単です。まず、Googleフォトの設定ページ ( https://photos.google.com/settings ) を開きます。
「アップロードサイズとストレージ」欄で「高画質」を選択しており、容量を削減できるファイルがある場合「容量を開放」というボタンが表示されるので、これをクリック (タップ) します。

続いて「元のファイルを高画質に圧縮します」というメッセージが表示。ここで削減できる容量の目安も表示されます。ここで「圧縮」をクリックすると次の手順に進みます。

なお、メッセージに表示されているように、Google+やBlogger (Googleのブログサービス)、Picasaウェブアルバム (Googleフォトの元の一つとなっているサービス) にアップした写真も圧縮の対象となりますが、Googleドライブのファイルは操作しません。

続けて、長時間の作業が必要となる点、および圧縮した画像は元に戻せない旨のメッセージが表示されます。ここで再び「圧縮」をクリックすると、圧縮手順がスタート。「容量を開放」ボタンの位置に圧縮中のメッセージが表示されます。

なお、筆者のアカウントでは、圧縮中のメッセージが表示されている状態でも、Webブラウザとスマートフォン用アプリからのアップロードやダウンロードは問題なく可能でした。圧縮対象となっているファイルの操作には支障があるのやもしれませんが、とくにアップロードはあまり気にする必要はなさそうです。

こうして圧縮が完了すると、メッセージが消えて作業終了。筆者の環境では上述のように対象となる容量 (と画像の数) が多かったこともありますが、4時間程度が必要でした。

容量開放のメリットはGmailやGoogleドライブの容量増加


さて、「そもそもなんでGoogleフォトの容量を削減する必要があるのか」と疑問に思った方も多いと思いますので、容量削減のメリットを紹介しましょう。

実はGoogleフォトの容量は、GmailやGoogleドライブの容量とシェアする仕様となっています。そのため、GmailやGoogleドライブで大容量の (または多くの) ファイルをやりとりしていくと、必然的に容量が圧迫されます。

現在の無料 (標準) プラン容量は、1アカウントあたり合計15GB。これは一見十分に見えますが、Gmailなどを長く使っていたり、Googleドライブを積極的に活用しているユーザーにとっては「微妙に頼りない」という感想が出てくるレベルでもあります。

この容量の確認は、WebブラウザでGoogleのドライブストレージページ https://www.google.com/settings/storage にアクセスすると可能なので、ぜひ一度チェックしてみてください。上画面に表示されている各サービスごとの内訳は、円グラフをクリックすると表示されます。

筆者の場合、Gmailはサービス開始当時 (2004年) から使い続けていますが、そもそものGmailのコンセプトは「超大容量のストレージとGoogleの高速・高精度検索技術で、消去を考えずに手間なくメールを使う」というものでした。

筆者の場合も消さずに運用していたため、Gmailだけで4.65GBを消費している状態。さらにメールデータは1年に数百MBのペースで増加しているため、これまでもGoogleドライブであれば使用済みのファイルをこまめに消し、Googleフォトであればファイル整理として、1年に1回程度使用頻度の低い画像を削除していた......という次第です。

対して今回の「容量を開放」は、冒頭でも紹介したようにファイルの選択など一切不要で、一気にGoogleフォト分の容量を削減できる機能。冒頭で紹介したように、筆者の場合は3クリックで約4GBを「開放」できました。
「数千枚の画像から不要なものを選び出して、手動で削除しなくてもよくなった」と表現すれば、どれだけ有り難い機能かの一端がご理解いただけるのではないかと思います (さらにこれまでは、容量を消費しているファイルのみを抽出することすら事実上不可能でした) 。

今回の「容量を開放」機能追加で、Googleフォトの使い勝手はかなり上がりました。単に容量を削減できるのみならず、たとえばまずは写真を「元のサイズ」で保存しておいて、画質を損なうことなくシェア。シェアし終わったらこの機能で圧縮する......という、柔軟な使い方もできるようになったのは非常に嬉しいところ。

画面で警告されるように、圧縮後の画像は戻せないなどの制限はありますが、古くからGoogleのフォトアルバム機能を使ってきたユーザーなどには、とくにおすすめしたい機能です。

なお11月のGoogleフォトアップデートでは、Android版アプリにおいて、バックアップ ( Googleフォトのサーバーに保存) 済みの写真をスマートフォンから一括削除できる「端末の空き容量の確保」 (Free up space) 機能が加わっています。こちらに関しては下記記事を参照ください。

Googleフォト、バックアップ済み写真をスマホから一括削除可能に。容量不足解消に威力