Q:仕事はパソコン主体のデスクワークで、1日に7〜8時間以上も座りっぱなしです。そのせいか慢性的に頭が重く、スッキリしません。やはり運動不足がいけないのでしょうか。(28歳・ウェブデザイナー)

 A:慢性的な頭重感は、長時間にわたって座り続けていることと運動不足の生活習慣が関係しています。人間も動物の一員ですから、体の使い方としては立って動くことと、横になって休むことが基本です。
 人間以外の動物はその摂理に従っていますが、人間は二本足直立歩行に進化し、座ることもできるようになりました。しかし、何時間も座り続けるのは尋常なことではありません。異常なことを異常とは思わずに行っていますが、それが体に大きな負担を強いています。
 アメリカの10万人を対象にした調査では、1日6時間以上座っている人は、3時間以内の人よりも早死にしやすいことが分かっています。
 オーストラリアの研究では、デスクワークを10年間以上した人はデスクワークについたことがない人と比較して、大腸がんのリスクが2倍になり、糖尿病のリスクも高かったと報告されています。

●1時間に1回は立つこと
 しかも、大腸がんの発症と労働の関連性は、余暇時間の運動とは無関係だったそうです。とすれば、何時間もイスから離れない生活を改めるべきです。デスクワークのときには、1時間に1回程度は立ったり歩いたりしましょう。
 また、先の報告を受けて、余暇の時間に運動する必要がないかというと、そんなことは決してありません。やはり運動はするべきで、就業後にジョギングしたり、スポーツジムに通ったりするのは、無駄ではありません。
 運動に関しては1種類だけでなく、ジョギング、水泳、筋トレなど、いろいろな種目を行うと体に刺激となります。ジムなら、エアロバイク、ステップマシン、ランニングマシンなどといった具合です。
 体にいろいろな刺激を与えることで、さまざまな機能の向上に役立ちます。刺激ということでは、嫌いな運動、苦手な運動が逆に効果的です。

岡田研吉氏(研医会診療所漢方科医師)
東邦大学医学部卒。ドイツ留学中に東洋医学に関心を持ち、帰国後、国立東静病院で漢方を学ぶ。独自の漢方処方で生活習慣病などに成果を上げている。著書『さらさら血液が長生きの秘訣』など多数。