iPhone 5s以来となる4インチ液晶ディスプレイを搭載するiPhoneが2016年初旬にも発売されるという噂が浮上していますが、Mac Rumorsが報じた内容によれば、新型4インチiPhoneはApple Payにも対応するモデルになるとみられています。

New A9-Based 4-Inch iPhone Expected to Launch Early 2016 With Apple Pay and Colorful Metal Casing - Mac Rumors

http://www.macrumors.com/2015/12/03/kgi-4-inch-iphone-mid-2016-a9-nfc-metal/

KGI SecuritiesのMing-Chi Kuo氏が公表した調査メモによると、この「新モデル」はTSMCとSamsungが製造を担当するA9チップを搭載し、2016年初旬にも発売されるとしています。最新型のiPhone 6sシリーズに比べると多くの販売は期待できないと考えられますが、以下の3点でAppleは4インチモデルを更新する理由があるとしています。

◆1:4インチモデルに対する要望

2014年に登場したiPhone 6/6sでディスプレイサイズが4.7インチと5.5インチに拡大されたiPhoneシリーズですが、旧来からの4インチディスプレイへの要望も根強く残っていると言われています。Kuo氏によると、新型4インチiPhoneは2016年初頭に生産が開始され、iPhoneの売上全体の8〜9%を占めるだろうと予測されています。

◆2:低価格版iPhone

新型4インチiPhoneの価格は、400ドル〜500ドル(約4万8000円〜6万円)になるとみられるとのこと。高価格化が進むiPhoneシリーズのローエンドに位置するモデルとして、また、iPhoneに限らずに低価格スマートフォンを求めるユーザーをターゲットにするモデルとしての位置づけが与えられることになりそう。

◆3:NFCを搭載

NFCを搭載することで、Apple Payを利用することが可能になるとされています。

Kuo氏によると、新型4インチiPhoneの本体はiPhone 5s同様の金属製となり、2〜3色のカラーが用意されるとのこと。表面のガラスはiPhone 6のようにエッジ部分がラウンドしたものになるだろうとしています。



iPhone 5sのA7チップからA9チップへと2世代ジャンプアップすることになるわけですが、搭載されるカメラはiPhone 5s世代と同じ8メガピクセルのiSightカメラ(リアカメラ)と1.2メガピクセルのFaceTimeカメラ(フロントカメラ)とのことです。

2016年初旬には出荷が開始されるとみられており、総生産台数は2000万台規模になると予測されているとのこと。主に手の小さな女性などの間で、片手でも使いやすい4インチiPhoneの需要は根強く残っています。新型iPhone 6cともいえる4インチiPhoneがどこまで受け入れられるのか関心が集まりそうです。

なお、Kuo氏によると2016年型iPhoneとなる「iPhone 7」は2016年第2四半期にも生産が開始されるとのことでした。