Doctors Me(ドクターズミー)- 産後に「蕁麻疹(じんましん)」が出来やすくなるのは何故?

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産後は、体調や体質が大きく変化します。ホルモンの急激な変化や赤ちゃんのお世話の負担が重なって起きる「産後うつ病」などはずいぶん認知されるようになってきました。それ以外にも、便秘体質だった人がそうでなくなったり、髪質や肌質が変化したりと人によってさまざまな変化が見られます。

今まで蕁麻疹(じんましん)に悩まされたことがないのに、子どもを産んだとたん、頻繁に蕁麻疹が出るようになった、という悩みも多いです。今回は、この産後の蕁麻疹について医師に聞いてみました。

蕁麻疹は大きく分けて2種類

蕁麻疹はまず、アレルギー性のものと非アレルギー性のものに分けられます。
アレルギー性のものは、たとえば食べ物や薬品など口に入るもの、あるいは植物や化粧品類など肌に触れたものなどでも起こることがあります。非アレルギー性のものは、疲れやストレスなどによって起こり、こちらを経験されたことのある方も多いでしょう。

皮膚の比較的深い層にある、真皮と呼ばれる部分には、肥満細胞と呼ばれる白血球があります。この部分が刺激を受けると、ヒスタミンと呼ばれる物質を放出します。このヒスタミンが多量に放出されることで、皮膚の表面にぶつぶつやミミズ腫れが出現し、血管が拡張、かゆみが出現します。

産後に蕁麻疹が出やすいのはなぜ?

産後の女性に蕁麻疹が出やすい理由については、まだ具体的には分かっていませんが、やはり非アレルギー性の、出産そのものによる身体の疲労、慣れない赤ちゃんのお世話やそれに伴う睡眠不足など、心身に強いストレスがかかっていることによるものではないかと考えられています。

薬以外の対処法は?

では、蕁麻疹が出た場合はどうしたらよいのでしょうか。
授乳中であったりすることも多く、薬はできれば避けたいところですよね。この場合、寒さによって出現した蕁麻疹(慣例蕁麻疹と呼ばれます)でなければ、まず蕁麻疹の出た部分を冷やしましょう。そして刺激をできるだけ避けるために、できれば横になって安静にします。身体を動かすことによる刺激が、蕁麻疹を悪化させる可能性があるからです。

医師からのアドバイス

もし、産後に蕁麻疹が頻繁に出るようであれば、それは身体からのSOSと考えて、もう少しだけ自分を楽にできる生活パターンを考えてみましょう。育児を一人で抱え込まず、周囲に助けを求めるよいタイミングかもしれません。

もちろん、どうしても治りがよくない場合は、皮膚科で専門の先生に相談するのもよいと思いますよ。子育てはひとりではなかなかできないもの。自分の心と身体の声を聞きながら、可能な限りリラックスして過ごしたいですね。

(監修:Doctors Me 医師)