湘南・鎌倉は、「東京郊外に住むならどこ?」で圧倒的人気エリア

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不動産デベロッパーのMID 都市開発は2015年12月3日、「(東京)都心プチ脱出」に関する意識調査の結果を発表した。東京から離れて住んでみたいと考える人は全体の52.0%いて、そのうち「(通勤圏内なら)湘南・鎌倉エリア」と答えた人が半数以上いたことが判明した。

海派は湘南・鎌倉、山派は高尾・八王子を選ぶ

アンケートは、東京23区に住居と職場がある男女1030人を対象に、インターネットで行われた。

最初に「東京23区を脱出して郊外に住みたいと考えたことはありますか?」と尋ねたところ、全体の52.0%が「ある」と答えた。年代別にみると、東京脱出に最も前向きなのは20代で、年代が高くなるほど「ない」の割合が高くなり、60歳以上の「ある」は36.9%にとどまった。

次に、「ある」と答えた全世代の536人に対して、都心から50キロ圏内でどのエリアに住みたいか選んでもらった。選択肢は「湘南・鎌倉」(神奈川県)、「高尾・八王子」(東京都)、「所沢・狭山」(埼玉県)、「越谷・春日部」(埼玉県)、「柏・流山」(千葉県)、「佐倉・成田」(千葉県)。相模原市(神奈川県)をはじめとする政令指定都市は含まない。

当然の結果というべきか――。1位に輝いたのは湘南・鎌倉で、得票数が280、得票率が52.2%もあった。鎌倉は関東の古都として大勢の観光客を集める。湘南は明治以来、高級別荘地として人気の場所だ。昭和に入ってからは映画やドラマの舞台としてしばしば登場する。近年は都会と田舎の生活スタイルが両方楽しめるスローライフスポットとして、マスコミに取り上げられることが増えている。

2位は高尾・八王子。得票数は82、得票率15.3%だった。八王子市内を通る中央自動車道は山梨と長野に通じ、高尾山は「ミシュラン・グリーン・ガイド・ジャポン」で三ツ星を獲得して以来、登山客が激増している。

残り4エリアはいずれも得票率が7%未満しかなく、越谷・春日部エリアに至っては5.0%しかなかった。

オシャレなだけではない、メシがうまくてパワーもある

1位のエリアを選択した人に、その理由について尋ねた。チェック数の多かった項目から順に「海が近い」「趣味・ライフスタイルとあっている」「エリアのブランド力が高い」「おしゃれな人が住んでそう」「ご飯がおいしそう」が並ぶ。注目すべきは5番目の「ご飯がおいしそう」。このエリアの飲食店は実際レベルが高い。アンケート協力者は東京郊外の情報に詳しく、それらを踏まえたうえで回答したことがうかがえる。

アンケートからは脱線するが、同エリアは個性的な人材も集まる場所だ。IT業界の風雲児・面白法人カヤックは創業時からずっと鎌倉市内に本社を構えている。その理由について公式サイトでは次のように書かれている。

「1つの都市に、企業が一局集中するのではなく、それぞれの街の特色を生かして、企業が活躍している。そんな世の中のほうが面白いと思う。だから僕らは、大好きな鎌倉に本社を置く」
「そして鎌倉は、環境的には、海と山と寺(神社)という魅力的なものがそろっている。それゆえに、観光地としてのパワー。 鎌倉という響きに日本人が感じるイメージ。 ここに僕らのようなIT企業が本社を置くことで、今後あらたなシナジーが生まれることが期待できるだろう」

湘南・鎌倉は、人が生きていくうえで重要なパワーのようなものを得られる場所であり、それこそが人気の理由ではあるまいか。

アンケート結果の詳細は、MID都市開発の特設サイトで読むことができる。